『Black Hole Fishing』は、釣りの皮を被ったダークコメディ調インクリメンタルゲームである。可愛い魚を釣り上げ、奇妙な突然変異を加え、成長を続けるシンギュラリティ(特異点)に投げ込み、最終的には惑星を呑み込む――という倫理観が宇宙の彼方に飛んでいる作品だ。本記事では、最初の数時間で「何を伸ばすか」「どこに沼があるか」を整理する。

- 「自動化→質量投入→リセット」の三段ループが軸
- 釣り速度の優先強化で序盤を加速
- 突然変異・繁殖とプレステージ放置を活用
▶1. 3つのコアサイクル
本作は 「釣る→改造する→投げ込む」 の三段ループで進行する。
| サイクル | 行動 | 報酬 |
|---|---|---|
| 釣る | 池や海でクリック / 自動釣り | 魚と通貨 |
| 改造する | 突然変異・繁殖で魚を強化 | 高ランクの個体 |
| 投げ込む | シンギュラリティに魚を消費 | 質量・解放要素 |
各サイクルの**「ボトルネックがどこにあるか」**を見極めるのが、インクリメンタルの基本。
▶2. 序盤の目的は「自動化」
最初の30分はクリック中心だが、自動釣り(オートキャスト)が解放された瞬間に効率は10倍になる。手作業に拘らず、自動化のロックを優先して解除する。
▶1. 釣り速度のアップグレードを優先
ショップに並ぶアップグレードの中で、「釣り速度」「同時釣り本数」が最序盤の最大効率源。「クリック報酬」系は自動化前提なら後回しでよい。
▶2. 通貨は貯めずに即投資
インクリメンタル系の鉄則として、通貨は手元に残しても利息がつかない。買えるアップグレードがあるなら即購入し、価格が次に倍になる前に踏み台にする。
▶3. 初期の魚は気にせず量で押す
序盤の魚種は**ほぼ全て「次の段階の燃料」として消費される。希少種に拘らず、「数を稼げる魚 × オート釣り」**で大量生産する。
▶1. 変異は「方向性」を決める
魚の変異にはサイズ・成長速度・繁殖率・特異点親和性などの軸がある。**「シンギュラリティに投げ込む際の質量効率」**を伸ばす変異を最優先で固定する。
▶2. 繁殖は「世代を回す」もの
繁殖システムは1ペアから始めるが、3〜5世代回せば飛躍的に強い個体が生まれる。最初の数世代は捨て前提で、良個体が出たら親に戻すサイクルを回す。
▶1. 質量ティアを意識する
シンギュラリティは投入された質量に応じて段階的に進化する。**「あと少しで次のティア」**という閾値が見えたら、手持ちの魚を一気に投入してジャンプする。
▶2. プレステージ(リセット)の感覚
インクリメンタル系には**「全リセットして強化通貨を得る」**仕組みがある。本作も例外ではなく、伸びが鈍化したらリセットで恒久強化を進めるのが王道。
リセット推奨タイミング
- 1時間で進捗率が10%未満
- 新しい魚種が解放されない
- アップグレード価格が手持ちの100倍
- 新規プレステージ通貨が大量に取れる見込み
リセットを避けるタイミング
- 未解放のアップグレードがまだ買える
- 新しいティアの直前
- 強化通貨の獲得量が前回と同等以下
- 放置で十分伸びている最中
▶1. オフライン進行を活用
本作はオフライン中も進行が継続するため、寝る前・出勤前にオートキャストを最大にしてから離れる。オフライン報酬の上限には注意し、長時間放置するなら上限解除のアップグレードを優先する。
▶2. 「待ち時間」を作らない設計
序盤は手動操作が支配的だが、**「手動でしかできないこと」**を残すと長期的に伸び悩む。自動化・キュー化・バッチ処理ができる設備を可能な限り解放する。

- ✅ オートキャストを最優先で解放したか
- ✅ 通貨を手元に貯めず即投資できているか
- ✅ 繁殖で「親に戻す」サイクルを回せているか
- ✅ 投入を惜しまず質量ティアを上げているか
- ✅ オフライン報酬の上限を意識しているか
最初の1時間で何をするかと並んで重要なのが、どこで釣るかである。 本作には性格の異なる釣り場が用意されており、 それぞれに区切りが置かれている (達成率は以下いずれも2026年8月時点のSteam実績統計)。
| 釣り場 | 達成率 |
|---|---|
| 下水沈殿池 | 76.9% |
| 大河 | 63.2% |
| 鉱滓ダム | 47.5% |
| 冠水した採石場 | 33.6% |
下水沈殿池(76.9%)から冠水した採石場(33.6%)まで、順に下がっていく。
これは解放の順番がそのまま出ていると考えてよい。 つまり釣り場を広げること自体が進行であり、 同じ場所で粘るより次の場所を開けるほうが伸びる。
「序盤で詰まらないためのチェックリスト」に、 まだ行っていない釣り場が無いかを加えておきたい。
放置プレイのコツを支えているのが自動化の設備である。 どれが標準的に使われているかは、達成率で判断できる。
| 要素 | 達成率 |
|---|---|
| 自動ストッカーをアップグレードする | 98.3% |
| 遠征先で捕った魚をストッカーに入れる | 95.5% |
| 遠征先でカラーボムを使う | 91.6% |
| 遺伝的特徴を持つ魚を捕まえる | 88.0% |
| 腕と指をアップグレードする | 83.3% |
| フィッシュキャノンを購入する | 78.7% |
| ミステリーバレルを使う | 71.4% |
| 保管池に魚を保存する | 75.0% |
自動ストッカーのアップグレードが98.3%——ほぼ全員が通っている。
最優先で伸ばすべきはここだということが、数字からも明確である。 腕と指の強化(83.3%)やフィッシュキャノン(78.7%)は、 その後で構わない。
▶ブラックホールに名前を付ける
やや変わった区切りとして、 ブラックホールに名前を付けるというものがあり、達成率は20.9%。
5人に1人しか付けていないということは、 この機能の存在に気づいていない人が多いということでもある。
ゲームの進行に影響するものではないが、 シンギュラリティへの投入戦略を考えるうえで、 自分のブラックホールを識別できるのは地味に役立つ。
なおブラックホールが成長し始めるまで魚を釣るという区切りは89.8%。 成長そのものは、普通に遊んでいれば自然に起きると考えてよい。

