『F1® 25』は本格的なレースシミュレーションだけに、初めて触れると「曲がれない・止まれない・コースアウトする」の連続になりやすい。だが、アシスト設定とブレーキングの基本を押さえるだけで、走りは劇的に安定する。この記事では、初心者がまず設定すべきアシスト・ブレーキングの基礎・ライン取り・セッティングとの付き合い方を解説する。速さを求めるのは、まず「完走できる」ようになってからで十分だ。

- アシストを味方にしてまず完走を目指す
- ブレーキングが最重要テクニック
- アウト・イン・アウトのライン取りを固める
初心者がいきなりアシストなしで走るのは無謀だ。F1のマシンは非常にデリケートで、補助なしでは扱いきれない。最初は遠慮なくアシストを活用しよう。
▶1. 序盤に頼れる主なアシスト
トラクションコントロール、ABS(アンチロックブレーキ)、ブレーキングガイドやレーシングライン表示など、本作には多彩なアシストが用意されている。最初はこれらをオンにして、マシンの挙動に慣れることを優先する。
▶2. 慣れたら一つずつ外す
走りが安定してきたら、アシストを一つずつ減らしていく。すべてを一度に外すと収拾がつかなくなるため、「まずライン表示だけ消す」など段階的に難度を上げるのが上達の近道だ。
レースで最も差がつくのがブレーキングだ。速く走る秘訣は「速く走ること」ではなく「正しく減速すること」にある。
▶1. コーナー手前で十分に減速する
コーナーに突っ込む前に、直線のうちにしっかり減速を終えるのが基本だ。曲がりながらのフルブレーキはスピンやコースアウトの原因になる。「直線で減速、コーナーで曲がる」を分けて意識する。
▶2. ブレーキは一気に踏んで徐々に緩める
ブレーキングは、最初に強く踏み込み、コーナーに近づくにつれて徐々に緩める(ブレーキリリース)のが効果的だ。ABSアシストがあれば、ロックを気にせず踏み込みやすい。
| つまずき | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| コーナーで膨らむ | 減速不足 | 手前で早めにブレーキ |
| 進入でスピン | 曲がりながら急制動 | 直線で減速を終える |
| 立ち上がりが遅い | 早すぎる加速 | 頂点を過ぎてから加速 |
同じコーナーでも、どこを通るかでタイムと安定性が変わる。基本の「アウト・イン・アウト」を意識するだけで走りが滑らかになる。
▶1. アウト・イン・アウト
コーナーには外側から進入し、頂点(クリッピングポイント)で内側につき、出口で再び外側へ膨らむ。この大きな弧を描くラインが、最も速く安定して曲がれる基本形だ。
▶2. 一定のラインを繰り返す
毎周ばらばらのラインで走ると安定しない。同じラインを再現できるよう繰り返し練習することで、ブレーキングポイントもコーナリングも安定していく。

本作には性格の違うモードが3つある。運転に慣れる段階では選ぶ順番がある。
| モード | 中身 | 最初に選ぶか |
|---|---|---|
| ドライバーキャリア | 1人のドライバーとしてシーズンを走る | ◎ まずここから |
| マイチーム | チームを立ち上げ、開発・スポンサー・人事まで回す | △ 運転が安定してから |
| F1® World | イベントとライセンス、季節ごとの目標をこなす | ○ 短時間で遊ぶとき |
ドライバーキャリアは走ることに集中できる。 アシストとブレーキングを体に入れる段階には、これがいちばん向いている。
マイチームは同じレースに加えて、開発・スポンサー契約・ドライバーとの交渉が乗る。 運転が安定する前に始めると、コース上の判断と経営の判断を同時に抱えることになり、 どちらも中途半端になりやすい。
F1® World はイベント単位で完結するので、1回あたりの拘束時間が短い。 「30分だけ触る」という遊び方に向いている。
▶難易度とアシストは別物
AIの強さ(難易度)と、操作の補助(アシスト)は別々に設定できる。 初心者がやりがちなのは、この2つを混同して「難しいからアシストを増やす」で止めてしまうことだ。
順序としては、アシストを厚くしたまま難易度を下げ、まず1勝するのがよい。 Steamの実績統計でも「レースに初勝利する」は75.3%が達成しており、 設定さえ合わせれば必ず届くところに置かれている。 そこから難易度だけを1段ずつ上げ、最後にアシストを外していく。
▶完走を積むこと自体が進歩になる
順位を気にする前に、まず完走の本数を積むとよい。 Steamの実績統計では**10レース完走した人が50.7%、25レース完走した人が30.7%**で、 続けているうちに半数が脱落していく。逆に言えば、 淡々と走り切るだけで上位の側に立てるということでもある。
▶上達の物差しは「クリーンラップ」
タイムだけを見ていると、速くなったのか荒くなったのか分からない。 本作にはクリーンラップという指標があり、 コースを外れず、接触もせずに1周を終えたかを数えてくれる。
まずはタイムトライアルでクリーンラップを積むところから始めたい。 AIも順位もない環境なので、ライン取りとブレーキングだけに集中できる。 そこで安定して周回できるようになってから、レースに戻ると噛み合う。
▶オンラインは慣れてから
オンライン対戦ではオフラインとゲームプレイの調整そのものが別物に切り替わる。 アシストに頼った操作のまま入ると噛み合わないので、 まずAI戦で完走できるようになってからにしたい。
マシンセッティングは奥が深いが、初心者は深入りしすぎなくてよい。まずは走り込みで基礎を固めるのが先決だ。
▶1. 最初はプリセットで十分
セッティングはバランス型のプリセットから始めれば問題ない。挙動の意味が分かってきたら、コミュニティで共有されているサーキット別のセットアップを参考に少しずつ調整するとよい。
▶2. タイムトライアルで反復する
レース本番の前に、タイムトライアルでコースとブレーキングポイントを体に覚え込ませる。プレッシャーのない環境で繰り返すことが、結果的に本番での安定につながる。

