Hades II レビュー|圧倒的好評97%が証明する、ローグライクの新たな頂点
総合評価: 97/100 / Steam評価: 圧倒的に好評(Overwhelmingly Positive) 総レビュー数: 62,232件 / 好評率: 97%
2024年のアーリーアクセス開始から多くのゲーマーを熱狂させ続けたHades IIが、2025年9月25日についに正式リリースを迎えた。開発はインディーゲームシーンの雄・Supergiant Gamesで、前作『Hades』でローグライクという概念を一般層にまで広めた実績を持つスタジオによる続編だ。
62,000件超のレビューで97%という驚異的な好評率をたたき出し、好評レビュワーの平均プレイ時間は94時間。これは単なる一時の話題作ではなく、長く遊ばれ続けるタイトルであることを如実に物語っている。本記事では実際のプレイヤーの声を交えながら、Hades IIの魅力と気になる点を徹底解説する。
▶1. 世界観・ストーリー・キャラクター表現の圧倒的な密度
Hades IIでは、前作の主人公ザグレウスの姉妹にあたるメリノエが主人公となり、時の巨神クロノスに奪われた冥界を取り戻すため、黒魔術を武器に戦い続ける。ギリシャ神話からさらに踏み込んだ神々・精霊たちが登場し、キャラクター同士の掛け合いテキストの量は前作を遥かに超えるボリュームだ。
「ローグライクアクションの傑作で、ギリシャ神話の知識がなくても名作と断言できるくらいゲームとして面白かった」
このレビューが象徴するように、神話知識ゼロでも世界観に引き込まれる丁寧な物語構造が実現されている。走るたびに変化するNPCのセリフ、死ぬたびに積み重なる人間関係の描写——ローグライクのループ構造をストーリーテリングに昇華させた手法は、今作でさらに磨きがかかっている。
また、日本語翻訳の品質が極めて高く、膨大なセリフも含めてほぼ完全にローカライズされている点は日本人プレイヤーにとって大きな安心材料だ。日本語サポートを前提にフルコミットして楽しめる。
▶2. 洗練されたローグライクアクション設計と新システムの導入
ゲームデザインの面では、前作の完成度を引き継ぎながら大きく進化している。新たに導入された魔陣(魔法陣)システム、マナ管理、そして強力な**Ω技(オメガ技)**は、従来のハクスラ的な爽快感とは異なるリソース管理と思考が求められる戦闘を生み出した。
「攻撃ボタンを連打すれば勝てる」という前作ライクなプレイスタイルはある程度通用しなくなっており、マナの確保・消費のタイミングを意識しながら戦う必要がある。このことで、ビルド構築の自由度と奥深さが一段階上がったと評価するプレイヤーが多い。
武器ごとに異なる戦術が求められる「武器の態(アスペクト)」システムや、複数の神々のギフトを組み合わせるシナジー構築は、何十周プレイしても飽きない多様性を担保している。好評レビュワーの平均プレイ時間が94時間に達している事実が、その中毒性を証明している。プレイ時間の目安は100〜150時間で、ストーリーをひととおり楽しむだけでも相当なボリュームだ。
「最初は『難しくね?』と思ったが、死神騙しや武器の態を解放したらそうでもなくなってきた」
このコメントが示すように、序盤の壁を越えた先にある成長曲線とビルドの解放感は、多くのプレイヤーが長時間プレイを続ける原動力になっている。
▶3. グラフィック・音楽・演出クオリティ
グラフィックは前作から大幅にアップグレードされ、冥界の幻想的で重厚な美術が高解像度で表現されている。キャラクターのアートワーク、エフェクトの華やかさ、ステージごとに異なる視覚表現のすべてが「インディーゲーム」という枠を超えた完成度だ。
音楽もSupergiant Gamesの十八番で、バトル中のBGMからストーリー演出のスコアに至るまで、世界観に完全にマッチした楽曲が揃っている。PC環境での動作についても、必要スペックが設定されており、中〜高スペックPCであれば快適なプレイが期待できる。
▶難易度の上昇と爽快感のトレードオフ
Hades IIを語るうえで避けては通れない議論が「難易度バランス」だ。前作と比較して、敵全体の耐久力・攻撃力が大幅に上がっており、特に序盤〜中盤で「敵が硬すぎる」「爽快感がない」と感じるプレイヤーが一定数いる。
「難しければ長く遊んでくれるだろうという短絡的な考えに開発チームが陥ってしまった」 「敵がシンプルに強すぎて、シールドといった従来はバランスがとれていた要素がほぼ無意味になった」
これらの批判的レビューも無視できない。ただし、アップデートによって継続的なバランス調整が行われており、発売後の評価が改善されているという声も多い。不評レビュワーの平均プレイ時間が48時間という点からは、「楽しんだが納得いかなかった」層が一定数いることも読み取れる。
▶マナ管理とダッシュ制限による窮屈さ
新システムであるマナ管理とダッシュの制限について、「前作の爽快なアクション感が失われた」と感じるプレイヤーもいる。リソース管理の深みと引き換えに、テンポの速い立ち回りを好むプレイヤーには若干の窮屈さが生まれている点は理解しておきたい。
▶素材採集の単調さ
冥界各地での素材採集は強化やアンロックに必要不可欠だが、「コンテンツというよりプレイ時間稼ぎに感じる」という指摘もある。また、エフェクトが多い場面での視認性の低下を気にする声もあり、視覚的な情報量が苦手なプレイヤーは注意が必要だ。
▶✅ こんな人におすすめ
- 前作Hadesが好きだった、またはすでにクリアしている
- ローグライクアクションでビルド構築の試行錯誤を楽しめるプレイヤー
- ギリシャ神話の世界観・キャラクターに興味がある
- ストーリーやキャラクターの掛け合いをじっくり楽しみたい
- 100時間以上遊べるボリュームのあるゲームを求めている
▶❌ こんな人にはおすすめしない
- 前作未プレイで、まずHades IIから入ろうとしている方(前作から始めることを強く推奨)
- 難易度の低いまたは調整可能な爽快系アクションを求めている方
- リソース管理より「攻撃を押し続ける」シンプルなプレイスタイルを好む方
- エフェクトや演出が多い画面が苦手な方
Hades IIは、97%という圧倒的支持率が示すとおり、現代ローグライクアクションの頂点に立つ作品だ。グラフィック、音楽、ストーリー、ゲームデザインのすべてが高水準でまとまり、100時間以上の遊び応えを誇る。難易度バランスや新システムへの適応という課題はあるものの、それを乗り越えた先にある体験の豊かさは他のインディーゲームでは得難いものがある。
日本語翻訳の品質も非常に高く、日本人プレイヤーがストレスなくフルで楽しめる環境が整っている点も高評価だ。
購入判断については、定価でも十分に価値ありと断言できる。ただし前作未プレイの方は、ぜひ先にHades(前作)をプレイしてから臨んでほしい。
「どうしても完全版になってから遊びたいのでない限り、気になったらすぐ買ってすぐ遊ぶのが大正解」
このレビューに尽きる。迷っているなら今すぐSteamのページを開く価値がある一本だ。
レビュー執筆時点のSteamデータに基づきます。ゲームのバランス・内容はアップデートにより変更される場合があります。