総合評価: 96/100 / Steam: Overwhelmingly Positive(圧倒的に好評)/ レビュー数: 6,387件 / 好評率: 96%
- 庭の落ち葉を拾って売り、道具を強化して効率を上げる一本道の掃除ゲーム
- 初見のクリアは1時間半〜2時間。ボリューム不足という声は多い
- 評価が割れているのは中身ではなく40分クリア実績。チル目的なら無視してよい
- 日本語は発売から約1か月後のパッチで追加済み。「日本語なし」と書いた古いレビューがまだ残っている
Leaf it Alone は、庭を埋め尽くした落ち葉をひたすら拾って片付けるシミュレーションです。開発・販売はどちらも Eternity で、開発ブログによれば前年に結成されたばかりの小規模チームが、パブリッシャーを付けずに自力でリリースしたタイトルです。2025年10月30日の発売直後から掃除ゲームの新顔として広まり、Steamでは圧倒的に好評の評価を維持しています。
本記事では、このゲームが何をするゲームなのか、1周にどれくらいかかるのか、そして日本語レビューで意見が真っ二つに割れている「実績」の話を扱います。あわせて、発売後のパッチで何が変わったのか、開発元が公表している次の大型アップデートで何が来るのかまで確認します。
▶1. 手 → 熊手 → リーフブロワー、と効率が跳ね上がっていく
最初は素手で、落ち葉を1枚ずつ拾います。袋がいっぱいになったらゴミ箱まで運んで捨て、換金し、その金で自分の手を強化する。これが出発点です。
手の強化が進むと一度に掴める枚数が増え、やがて熊手とリーフブロワーが買えるようになります。ただしこの2つは葉を回収する道具ではなく、動かす道具です。かき集めた山は手で拾うか、建物の基礎に付いている吸い込み口まで運んで処分します。吸い込み口は最初から使えるわけではなく、金を払って修理する必要があります。
この「移動させる道具」と「回収する場所」が噛み合った瞬間に、作業速度が一段変わります。序盤の1枚ずつと終盤のまとめて数百枚は、体感がまったく別のゲームです。
▶2. エリアを100%にすると、次の何かが開く
庭は1枚の広い地形ではなく、13の区画に分かれています。画面左上には今いる区画の名前と達成率が常に表示され、その下に「この区画を何%まで片付けると何が解放されるか」が並びます。
解放されるものは区画によって違います。バスケットゴールのあるコートを100%にするとダッシュが、ブランコのある区画を100%にするとしゃがみが使えるようになる、といった具合です。葉の価値そのものが上がる区画もあり、プールは50%で葉の価値が上がり、100%で温室エリアが開きます。
つまり「どこから片付けるか」が、そのまま強化の順番になります。何も考えずに手近な葉を拾っていても進みますが、順番を意識すると効率が目に見えて変わる。この設計が、単調になりそうな作業に骨格を与えています。

▶3. 音と手触りで持たせている
日本語レビューで繰り返し褒められているのは、環境音と効果音です。落ち葉を踏んだときのサクサクという音、鳥の声、遠くを走る車の音。そして袋をゴミ箱に空けたときの換金音。
視覚面も、汚れを塗り替える系の掃除ゲームとは事情が違います。落ち葉は物体なので、片付いた場所は見た瞬間に分かります。「見落とした汚れを探し回る」というストレスが構造的に起きにくいわけです。
一人称視点で頭が揺れるため、3D酔いの報告もあります。ただし発売の約1か月半後に配信された v1.0.14(2025年12月17日)で、ダッシュ時の視野角の変化を抑えて頭の揺れを切る Motion Comfort という設定項目が追加されました。実際に「この設定を変えてからは酔わなくなった」と書いているプレイヤーもいます。酔いやすい自覚がある人は、遊び始める前に設定を開いておくとよいです。
好評率の高さのわりに、日本語レビューには不満がはっきり書かれています。しかもその大半が、同じ2つの点に集中しています。
▶ボリュームが短い
いちばん多いのがこれです。初見のクリアが1時間半から2時間、庭は1軒分しかなく、マップの追加を望む声が並んでいます。全部の道具を強化し終わるころに葉がなくなる、という書き方をしているプレイヤーもいました。
▶40分クリア実績が、ゲームの性格を裏返す
こちらのほうが根が深い問題です。18個の実績のうち1つが「40分以内にクリアする」で、世界の達成率は6.6%。もう1つ、ゲーム内通貨を$700稼ぐ実績も10.3%と低く、この2つを取ろうとするとルートを組んで無駄なく動く別のゲームになります。
チルなゲームとして買った人がクリア後に実績一覧を見て意気消沈した、という趣旨の不評レビューが実際にあります。掃除しない区画が出てくる攻略法を「気持ち悪い」と書いている人もいました。
裏を返せば、実績を無視すれば何も起きません。低評価レビューを読むときは「掃除がつまらない」と言っているのか「実績が合わない」と言っているのかを分けて読むと、判断を誤りません。
▶低スペック環境では終盤が重くなることがある
葉が物理演算で動くため、大量の葉を一度に扱う終盤で処理が重くなるという報告があります。内蔵GPU寄りの構成で迷路エリアからまともに動かなくなった、という詳細な報告も見つかりました。開発元も認識しており、後述の大型アップデートで最適化を進めていると公表しています。
同じゲームでも、何を期待して買うかで評価が正反対になります。日本語レビューの割れ方は、ほぼこの一点で説明がつきます。
満足しやすい買い方
- 2時間で終わる小品だと分かって買う
- ながら作業のBGM代わりに遊ぶ
- 実績は取れる範囲だけ取る
- 酔いやすいなら先に Motion Comfort を入れる
不満になりやすい買い方
- 長く遊べる作業ゲームを期待する
- 全実績解除を前提に買う
- 強化を引き継ぐ周回を期待する
- 低スペック環境で快適さを期待する
購入を検討しているなら、これは知っておく価値があります。開発元は無料アップデート 1.1 を公表しており、開発ブログ第3回(2026年7月17日)で配信日を2026年10月30日、つまり発売から1周年の日だと明言しました。
内容として公表されているのは次のとおりです。
| 追加されるもの | 内容 |
|---|---|
| 新マップ2つ | うち1つは「Castle」。落ち葉拾い以外の小さなアクティビティも配置される |
| New Game+(カスタムモード) | 所持金・収入倍率・開始時の道具・強化の全解放・全エリア解放を自分で設定して始められる |
| ストーリーモードの改善 | 過去に遊んだマップを選んで再開でき、取り逃した目標や実績を回収できる |
| 入力の再割り当て | キーコンフィグ。1.0で間に合わなかった機能として挙げられている |
| ゲーム内タイマー | 既定はオフ。速く回りたい人向け |
| ジャーナルのマップ強化 | 吸い込み口とゴミ箱のマーカーが付き、片付け終わった区画は色が変わる |
| 最適化 | 葉の物理演算の負荷を距離ベースで削減。起動時間も短縮 |
日本語レビューで最も多かった「マップを増やしてほしい」「強化を引き継いで最初から遊びたい」「キーコンフィグが欲しい」という3つの要望に、そのまま対応した内容です。

- PowerWash Simulator 系の掃除ゲームが好きで、もっと軽いものを探している人
- 動画やラジオを流しながら手を動かしたい人
- 「効率が上がっていく」タイプの数値の伸びが好きな人
- 週末の2時間を、何も考えずに埋めたい人
- 数十時間遊べる作業ゲームを求めている人
- 全実績解除を必ずやりたいが、タイムアタックは苦手な人
- 一人称視点で酔いやすく、設定をいじるのも面倒な人
- 内蔵GPU中心の環境で、快適な動作を最優先したい人
短さは事実で、擁護してもなくなりません。ただし発売後のパッチで日本語も酔い対策も入り、要望の中心だったマップ追加と周回機能には配信日まで示されています。いま買って2時間遊び、10月末にもう一度戻ってくる。この作品にはその遊び方がいちばん噛み合います。

