『Clair Obscur: Expedition 33』は、ターン制RPGの骨格にリアルタイムの回避・パリィ・照準を重ねた作品だ。コマンドを選ぶだけでは成立しないため、JRPG経験者ほど最初に戸惑う。本記事では、戦闘の仕組みと育成の要点を、である調で整理する。

- 敵のターンは自分でリアルタイムに回避・パリィする。見ているだけでは削られる
- パーティは全6人。主人公はギュスターヴで、マエルはその義妹
- ピクトは1キャラ3つまで。同じピクトを2人が同時に装備できない
- 同じピクトで4回勝つとルミナが解放され、以後は外しても効果を持ち歩ける
- 難易度は3段階で、戦闘外ならいつでも変更でき、報酬や実績にペナルティはない
年に一度ペイントレスが目を覚まし、モノリスに呪いの数字を描く。その年齢を超える人々は煙となって消える——これが**Gommage(抹消)**である。数字は年々小さくなり、犠牲者が積み上がってきた。
明日、彼女は「33」を描く。プレイヤーが率いるのは、ペイントレスを倒して死の輪廻を終わらせるために送り出される第33遠征隊だ。
舞台はベル・エポック期のフランスをモチーフにした幻想的な世界で、ルミエールの街やヴィサージュ島、忘れ去られた戦場を旅していく。
▶1. 敵のターンは自分で捌く
本作の戦闘は、味方のターンでコマンドを選ぶ点は普通のターン制RPGと同じだ。違うのは敵のターンである。
敵の攻撃中はアクティブディメンションが開き、回避・パリィ・カウンターをリアルタイムで入力する。コマンドを選んだ後に手を離していると、そのまま被弾する。 ここが最初の壁になる。
- 回避:安全側。タイミングの猶予が広い
- パリィ:成功すればカウンターにつながる。猶予は狭い
- 攻撃側も攻撃のリズムを掴むとチェーンコンボが繋がる
▶2. フリーエイムで弱点を狙える
もう一つ見落とされやすいのがフリーエイムだ。照準を自分で合わせて敵の弱点を撃てるため、同じ攻撃でも当てる場所で結果が変わる。
「ターン制だから思考の時間がある」という前提が崩れているぶん、サイレントでのプレイやながら操作には向かない。音と画面の両方が判断材料になる。
▶3. 難易度は3段階。いつでも変えてよい
アクションが苦手でも詰まないようになっている。
| 難易度 | 内容 |
|---|---|
| ストーリー | 敵のダメージが低く、パリィも取りやすい。物語を追いたい人向け |
| 遠征者 | 開発が想定した標準。回避・パリィは難しいが不可能ではない |
| エキスパート | 敵のダメージが強化され、回避とパリィの猶予が狭くなる |
重要なのは、戦闘外であればいつでも変更でき、報酬や実績にペナルティが付かないことだ。詰まったら下げてよいし、慣れたら上げてよい。 我慢する理由がない。
パーティメンバーは6人で、物語の進行に応じて順に加わる。ここを誤解している情報が多いので整理しておく。
| キャラクター | 立ち位置 | 特徴 |
|---|---|---|
| ギュスターヴ | 主人公 | 街の防衛と農業設備に人生を捧げてきた技師 |
| リュヌ | 最初の大エリア「春の草原」で加入 | 魔法と回復を担う |
| マエル | 水辺エリアの屋敷で加入 | ギュスターヴの義妹 |
| シエル | 闘技場の最後の相手として登場し加入 | タロットカードと太陽・月の力で戦う |
| ヴェルソ | 中盤以降 | 命中と回避でランクが上がる独自の仕組みを持つ |
| モノコ | 最後に加入 | スキルツリーを持たず、敵から技を習得する(青魔道士型) |
主人公はギュスターヴであり、マエルではない。 序盤にマエル中心の育成方針を採ると噛み合わないので注意したい。
またモノコだけは育成の考え方が根本的に違う。スキルツリーが無く、敵を倒して技を覚えるので、「強い技を取りに行く=特定の敵を探す」という別のゲームになる。
装備によるカスタマイズが本作の育成の中心だが、仕組みが2段構えになっている。ここを理解していないと、いつまでも噛み合わない。
▶1. ピクト(Pictos)は1キャラ3つまで
ピクトは装備品で、体力・攻撃力・速度・防御・クリティカル率のうち最大2つを強化する。
- 1キャラが装備できるのは3つまで
- 同じピクトを2人が同時に装備することはできない
- 高レベルのピクトほど上昇量が大きく、終盤ほど属性ポイントの振り分けより影響が大きくなる
枠が3つしかないので、誰にどれを回すかがそのままパーティ構成の判断になる。
▶2. ★4回勝つと「ルミナ」が解放される
ここが最重要の仕組みである。あるピクトを装備した状態でそのキャラが4回戦闘に勝つと、そのピクトの「ルミナ」効果が解放される。
ルミナはパッシブ能力で、解放後はピクト本体を外していても付けられる。しかも装備数に上限がない——必要なのはルミナポイントだけで、初期状態ではキャラのレベルと同じだけ持っている。
つまり本作の育成は、
- ピクトを装備する(3枠の取り合い)
- そのまま4回戦って解放する
- ピクトを外し、ルミナだけ残して次のピクトを装備する
という回転でできている。「良いピクトを3つ選んで終わり」ではない。 手持ちのピクトを順に装備して回すほど、恒久的なパッシブが積み上がっていく。
序盤にこれを知らないと、同じピクトを付けっぱなしにして機会を捨て続けることになる。
伸びる進め方
- 敵のターンに必ず回避かパリィを入力する
- ピクトを回してルミナを解放し続ける
- 詰まったら迷わず難易度を下げる
- モノコは敵から技を覚えさせる
伸び悩む進め方
- コマンド選択後に手を離している
- 同じピクトを付けっぱなしにする
- マエルを主人公だと思って育成を寄せる
- 音を切ってプレイする

本作にはワールドマップがあり、隠しエリアや隠しクエストが用意されている。
そして探索を進めると、伝説の生物の中に仲間になってくれる者がいる。彼らを味方につけると新しい移動手段が手に入り、それまで行けなかった場所へ到達できるようになる。
「行き止まりに見える場所」は、多くの場合移動手段が足りていないだけである。物語を進めて手段が増えたら、記憶にある行き止まりへ戻る——という探索型の作りになっている。

