総合評価: 96/100 / Steam: Overwhelmingly Positive(圧倒的に好評)/ レビュー数: 13,955件 / 好評率: 96%
- スライドはパーツ単位で組む。ループも螺旋も自分で設計できる
- 経営者であり現場スタッフ。掃除も補充も自分の足で走ってやる
- 中盤以降はマンネリという指摘が、高評価のレビューにも共通して出てくる
- オンライン協力プレイに対応。日本語は字幕・UIのみ(音声は英語)
Waterpark Simulator は、CayPlay が開発・販売する一人称視点のウォーターパーク経営シミュレーターである。2026年7月31日に正式版1.0がリリースされ、その後も 1.0.30、1.0.43、1.0.48、1.0.50、1.0.63 と短い間隔でパッチが重ねられている。ジャンルはカジュアル/インディー/シミュレーションで、ソロでもオンライン協力プレイでも遊べる。
このジャンルは「見下ろし視点で施設を置き、あとはスタッフに任せる」タイプが主流だが、本作はプレイヤー自身がパークの中を走り回る点が大きく違う。本記事では、実際に20時間以上プレイしたユーザーの声を軸に、建築の自由度・経営の忙しさ・そして多くのレビューが共通して挙げる中盤以降の弱点までを扱う。

▶1. スライドをパーツ単位で組み立てる
本作の建築の核はウォータースライドである。既製品を置くのではなく、直線・カーブ・ループ・螺旋といったパーツを1つずつ繋いでコースを作る。建設モードではスライドごとにタブが分かれ、パーツには星の評価が付き、設置するたびに費用が表示される。組み上げたスライドにはスコアが表示され、どれだけ盛り上がるコースになったかが数値で返ってくる。
装飾の自由度も高い。パーツごとに色を変えられ、ものによっては材質まで選べる。プール内専用のアイテムは外に置けないが、装飾類は概ねプールの中にも配置できるため、テーマを決めて作り込むことができる。

▶2. 経営者であり、現場スタッフでもある
本作では建てて終わりではない。開園すればチケットを売り、床を拭き、売店を補充し、壊れた設備を直す。画面右上にはタスクリストが常駐し、「ホットドッグ屋台を補充する」「開園する」といった指示が積まれていく。手元のホットバーには清掃道具や工具、水鉄砲が並び、番号キーで持ち替えながら走り回ることになる。
スタッフは雇えるが、彼らだけでは手が回らない。パークが広がるほど自分の担当範囲も増えるという構造で、「施設を置いたら眺めるだけ」にはならない。星ランクを上げるために次に何をすべきかは提示されるので、目標を見失いにくい作りにはなっている。
正式版では運営の幅も広がった。営業時間を夜まで延ばせるようになり、プール自体のライティングや装飾のライトで昼とは違う見え方になる。荒れた客を追い出す警備員と、場を盛り上げるマスコットも雇えるようになった。資金が足りないときはマフィアから融資を受けるという選択肢まで用意されている。新しい街を背景にしたエリアも追加され、パーク入口と建築できる範囲そのものが拡張された。
▶3. 迷惑客と物理演算が生む笑い
本作の評判を押し上げているのは、行儀の悪いゲストへの対処である。不正入場、落書き、無銭飲食、そしてプールでの排泄。こうした相手には、水鉄砲を浴びせる、飛び込み台の前で怯えている客を押す、といった物理的な手段が用意されている。ラグドール物理で吹き飛ぶ様子がそのまま笑いどころになっている。

圧倒的に好評という評価ではあるが、不満の内容は驚くほど一致している。しかも高評価を付けている人が同じ弱点を指摘しているのが特徴である。
▶中盤以降にやることが尽きる
序盤から中盤にかけては新要素が良いテンポで解放されるが、そこを過ぎると既存要素の拡張が中心になり、単調になるという声が多い。
▶失敗しても痛くない
破産の危険がないという設計は遊びやすさでもあるが、緊張感の無さとして受け取る人もいる。
▶建設UIの粗さと、1.0で増えた妨害要素
建設画面には範囲選択がなく、回転やズームの反応が鈍い、移動時の画面揺れが不要という指摘がある。また1.0で妨害系のゲストが増えたことを、自動化を壊す方向の変更だと受け取っている人もいる。動作面では、パークが大きくなり来客数が増えるとクラッシュしやすいという報告も見られる。
評価が割れるのは忙しさの受け止め方である。短時間で離れた層からは、逆に慌ただしすぎるという声が上がる。
協力プレイ向き
- 掃除・補充・修理を手分けできる
- 建設モードに同時に入れる
- 悪ふざけの余地が増える
ソロで遊ぶときの注意
- 序盤はワンオペで手が足りない
- 作業の分担ができない
- 中盤以降の単調さが出やすい
- 施設を置くだけでなく、自分でコースを設計したい人
- 見下ろし型の経営シムに物足りなさを感じている人
- 友人と数十時間、わいわい遊べるタイトルを探している人
- コントローラーで遊びたい人(フルコントローラサポート対応)
- 仕組みを組んだらあとは眺めていたいタイプの経営シム好き
- 経営判断の失敗が結果に跳ね返る、緊張感のある難易度を求める人
- 100時間以上の長期プレイを前提にしたい人
- 日本語音声が必要な人(音声は英語のみ)
正式版が出てからも短い間隔でパッチが続いており、トレーディングカードや新しいスタッフ、ロゴとラベルの自作といった要素が追加されている。まだ完成形が動いている段階なので、購入を迷っているなら、いま挙げた弱点が改善されるかどうかを公式のニュース欄で追ってから決めるという判断もできる。

