総合評価: 60/100 / Steam: Mostly Positive(おおむね好評)/ レビュー数: 1,285件 / 好評率: 77%
- 物理演算で崩壊すると謳うが、実際は警告が出るためほとんど崩れない
- 本質は「重さ」より「土地の狭さ」をどう工夫するか
- 最大の不満は、働かず食料だけ消費する漂流者の扱い
- 序盤の水・食料・木材の判断を誤ると詰みやすい
崩壊都市(ALL WILL FALL)は、All Parts Connectedが開発しtinyBuildが販売する都市建設サバイバルです。2026年4月3日にリリースされ、記事執筆時点でSteamレビュー1,285件・好評率77%(Mostly Positive)となっています。
海面上昇でほとんどの陸地が沈んだ世界を舞台に、残された構造物の上へ垂直に都市を積み上げていきます。重量分配や素材強度を考慮しなければ建造物が崩壊する——という物理演算が売りですが、実際に遊んだプレイヤーの評価はやや異なります。この記事では、その実態を含めて整理します。

▶1. 「崩壊」は思ったより起きない
タイトルとトレーラーの印象から、苦労して建てた都市が崩れ落ちる過酷なゲームだと想像しがちです。しかし実際には、崩壊しそうな箇所には事前に警告が表示され、建て直しても使った素材は全額戻ります。試行錯誤に対して非常に寛容な設計です。
この点を誤解したまま敬遠するのはもったいない一方、崩壊の緊張感を主目的に買うと期待外れになります。
▶2. 本当の主題は「狭さ」との戦い
では何が難しいのか。答えは土地の狭さです。海上に残された足場は限られており、平面には広げられません。必然的に縦へ伸ばすことになり、動線と配置をどう組むかが腕の見せ所になります。
重量の概念は確かに存在し、マインクラフトのように空中へ自由に置くことはできません。ただし崩壊はめったに起きないため、重さは「制約」であって「脅威」ではない、というのが実プレイヤーの感触です。
▶3. シナリオごとに条件が変わる
8つのシナリオが用意されており、それぞれ目標もマップ構造も異なります。海面が徐々に下がって足場が増えていくもの、壊れたタンカーを改修して陸地を目指すもの、迫る竜巻に備えるものなど、求められる立ち回りが変わります。ワークショップ対応のマップエディターも同梱されています。

好評率77%と評価が伸び切らない理由は、明確な不満点があるためです。

▶働かない漂流者に食料を食い潰される
最も支持を集めている不満がこれです。定期的に押しかけてくる部外者は労働に転向させるのに時間と物資がかかる一方、働かないまま資源を消費し続けます。しかも飢餓時には労働者のほうが先に死ぬという逆転が起きます。
▶人員配置が思いどおりにならない
すでに職に就いている住民の転職は、本人が望まないと行えません。しかも人手が足りない職場から、余っている職場へ勝手に移ろうとする挙動が報告されています。放置していると生産が止まるため、完全な自動運転はできません。
▶情報表示が不親切
稼働率が0%でも原因が示されない、都市全体の収支が把握しづらい、文字が小さく背景に溶けて読みにくい、といった指摘があります。何を改善すればよいか分からないまま人口が急減する事故も起きます。
▶バグと物量の不足
イベント欄が選択できなくなる、気球が海に落ちるといった不具合報告があります。またコロニーシムに慣れたプレイヤーからは、ボリュームがやや物足りないという声もあります。
向いている人
- 限られた土地を縦に使うパズルが好き
- Timberborn等のコロニーシム経験者
- 試行錯誤しながら最適配置を探したい
- 終末世界の雰囲気が好み
向いていない人
- 建物が崩れる緊張感を主目的にしている
- 細かく人員配置を制御したい
- UIの分かりやすさを重視する
- 大ボリュームを期待している
- 狭い土地をやりくりする配置パズルが好き
- コロニーシムの定番作をひととおり遊んでいる
- 崩壊を恐れず気楽に建て直しながら遊びたい
- 終末世界の重い雰囲気を味わいたい
- 派手な崩壊演出を期待している
- 住民を細かく管理・命令したい
- 情報が整理されたUIを求めている
- 長時間遊べる物量を最優先する
価格は¥3,400で、執筆時点では割引は出ていません。開発はバグ報告や改善提案を積極的に集めており、今後のアップデートで手触りが変わる可能性があります。

