『Call of Juarez: Gunslinger』は、Techlandが手がけた西部劇を舞台とするFPSです。賞金稼ぎの老ガンマン、サイラス・グリーブスが酒場で語る「俺の若き日の武勇伝」——その語りに合わせて、名だたる無法者たちとの死闘が展開していきます。2013年発売とやや古い作品ながら、Steamレビューは「圧倒的に好評」を維持。セール時には数百円で手に入ることもある、まさに隠れた名作です。本稿では、この痛快な西部劇FPSの魅力を、実プレイヤーの声とともにレビューします。
- 「信用ならない語り部」が物語る構成が秀逸で、語りに合わせて舞台が変化する
- 古い銃を撃つ爽快感とアキンボ(二丁拳銃)の楽しさがしっかりある
- 歴史上のガンマンとの決闘など、西部劇ロマンが詰まっている
- 2013年製ながら現代PCで快適に動作し、価格も手頃な隠れた名作

本作の物語は、一人の老ガンマンが酒場で語る昔話という形で進みます。面白いのは、その語りが「信用ならない」こと。語り手の記憶違いや誇張に合わせて、目の前のステージがリアルタイムに改変されていく——この演出が、本作を唯一無二の体験にしています。
「ただの与太話かもしれない」武勇伝に、プレイヤーはどっぷり浸かることになります。名だたる無法者たちとのアツい物語を、西部劇ファンならずとも楽しめる一本です。
▶1. 古い銃の爽快感
本作の戦闘は、シンプルながら確かな手応えがあります。「この手のFPSに期待する『古い銃を撃ったときの爽快感』がしっかりある」と評される通り、リボルバーやライフルを撃つ感触は格別。ストーリーを進めてアビリティを解放すれば、アキンボ(二丁拳銃)など派手な戦い方も楽しめるようになります。
▶2. 語りと連動する演出
「主人公の語り」という形でストーリーを描き、語り手の言葉に応じてステージが改変される演出は、他のFPSにはない大きな魅力です。「そういえばこうだったな」と場面が書き換わる瞬間は、思わず唸らされます。

▶3. 西部劇ロマンの決闘
本作には、歴史上の実在ガンマンたちとの「決闘(デュエル)」が用意されています。一対一で対峙し、早撃ちで勝負を決める緊張の瞬間は、西部劇ファンにはたまりません。「一対一の漢の世界を堪能できる」という声が、その魅力を物語っています。
2013年発売の作品でありながら、本作は現代の環境で「まともに動作する」点も高く評価されています。古いゲームを買って動かない、という心配が少ないのは嬉しいポイント。ボリュームは1周5〜7時間程度とコンパクトですが、そのぶん密度が高く、最高難易度に挑む歯ごたえも用意されています。
価格も手頃で、セール時には数百円になることも。「HALOやボーダーランズの味変として十分楽しめる」という声がある通り、メインのFPSの合間に遊ぶ一本としても最適です。
- 信用ならない語り部の秀逸な物語構成
- 古い銃の爽快感とアキンボの楽しさ
- 歴史上のガンマンとの決闘
- 現代PCでも快適に動き価格も手頃
- ボスがやたら固い場面がある
- ルートは基本一本道
- 被弾しても隠れれば回復する仕様
- 戦闘特化でRPG的な深さはない
物語が一本道である点は事実ですが、 本編以外に用意されている遊びが、そのまま繰り返し遊ぶ理由になっています (以下いずれも2026年8月時点のSteam実績統計)。
| モード | 内容 |
|---|---|
| ストーリーモード | 語りに沿って進む本編 |
| アーケードモード | スコアを詰めるミッション集 |
| デュエルチャレンジ | 決闘だけを続けて挑む |
| 早撃ちモード | 制限時間内に撃ち続ける |
**クリアした人は31.0%**ですが、 アーケードの全ミッションクリアは6.5%、 **デュエルチャレンジを名誉を保ったまま全勝した人は3.9%**まで下がります。
一本道なのは本編だけで、その外側は完全にスコアアタックです。 短時間で終わる作品ですが、同じ場面を何度も遊ぶ前提で作られています。
▶決闘の奥行き
西部劇ロマンとして紹介した決闘についても、 どこまで詰められるかが数字に出ています。
名誉を保ったまま0.6秒以下で勝った人は9.0%、 **勝ちデュエル中に鳥を撃った人は4.3%**です。
速さだけでなく、余裕を見せる遊び方まで用意されているわけで、 「構えと照準の両立」という一見シンプルな仕組みに、 上限のない詰め方が仕込まれています。
▶戦闘テンポについて
戦闘のテンポが人を選ぶという点は、 コンボの仕組みを知っているかどうかでかなり印象が変わります。
コンボレベル20まで上げた人は31.8%、 全スキルを解放した人は7.3%。 繋いで撃つほど育成が早くなる設計なので、 慎重に撃つほどテンポが悪く感じるという構造になっています。
物足りなさを感じたら、安全に撃つのをやめてみるのが正解に近いかもしれません。
▶銃の使い分けが用意されています
古い銃の爽快感という点について、 武器ごとに違う戦い方が想定されていることも触れておきます。
**ストーリーモード中に、1つのカテゴリで両方の限定武器を解放した人は34.8%**です (以下いずれも2026年8月時点のSteam実績統計)。 武器にはカテゴリがあり、その中で特別な一挺を目指すという構造になっています。
具体的な使い分けとしては、 ショットガンナーを至近距離からショットガンで倒す(14.3%)、 落下している状態で敵5人を倒す(64.6%)といった区切りがあります。
落下中の撃破が64.6%もあるのは、 本作が動きながら撃つことを前提にしているからです。 カバーに隠れて1体ずつ倒す遊び方だと、この数字には届きません。
さらに早撃ちモードで15分間戦い続けた人は9.5%、 空中のダイナマイトと、投げてくる敵を続けて撃った人は8.9%。 曲芸のような撃ち方まで想定されており、 短い作品ながら、腕の見せどころは細かく用意されています。
正直にお伝えすると、本作は戦闘に特化した一本道のFPSです。探索やRPG的な自由度を求める人には物足りないかもしれません。「ボスがやたらと固い」「ルートが一本道」といった指摘もあります。
また、被弾しても物陰に隠れれば数秒で回復する仕様は、西部劇の緊張感を削ぐと感じる人もいます。「リロードに時間がかかる」「敵の位置が分かりにくい」と、戦闘テンポにストレスを覚える声も一部あります。とはいえ、これらは好みの問題が大きく、価格と完成度を考えれば十分におすすめできる範囲です。

