国民的RPGの原点が、美しいHD-2Dで生まれ変わりました。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、1988年に多くのプレイヤーを熱狂させた不朽の名作を、現代の技術で再構築したリメイクです。職業を選び、性格を決め、自分だけのパーティを編成して魔王バラモスの待つ世界へ旅立つ――その根幹の面白さは健在です。一方で、フルプライスにふさわしい内容なのか、現代的な遊びやすさが探索の手応えを削いでいないかなど、評価は賛否に分かれています。

- 総合評価:やや好評(60/100)
- 最大の魅力:美しいHD-2Dの絵作り
- 気になる点:フルプライスに見合うかの議論
- 買い時:美しい絵で名作を遊びたいなら買い、価格重視ならセール待ち(目安:30〜50時間)
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、Square EnixとARTDINKが手がけた、シリーズ第3作のHD-2Dリメイクです。2024年11月にリリースされ、オリジナルの面白さを尊重しつつ、ドット絵と立体的なライティングを融合させた美しいビジュアルで再構築されました。
主人公の他に、戦士・魔法使い・武闘家などから自由に仲間を選び、性格システムで個性づけして冒険するという、当時としては画期的だった自由度の高いパーティ編成が本作の核です。本記事では、リメイクとして何が魅力で、なぜ評価が割れているのかを、実際のプレイヤーの声とともに公平に整理します。
▶1. 美しいHD-2Dと「ドラクエらしさ」
ドット絵の温かみと、立体的な光や奥行きを融合したHD-2Dの表現は本作の大きな魅力です。当時の雰囲気を残しつつ、現代の美しさで世界を彩っています。
▶2. 自由なパーティ編成と職業システム
仲間の職業を選び、性格で個性づけし、自分だけのパーティを作る楽しさは健在です。キャラメイクに思い入れを持つ往年のファンも多く、本作の根幹をなす魅力です。

▶3. 不朽の名作の遊びやすさ
物語と冒険の骨格は名作そのもの。シリーズ初心者にも触れやすいよう現代的な調整が加えられ、レベルアップでの全回復など、ストレスを減らす配慮も見られます。
購入前に知っておきたいのがどれくらいの長さかです。 進行の節目にあたる実績を並べると、輪郭がはっきりします (以下いずれも2026年8月時点のSteam実績統計)。
| 節目 | 達成率 |
|---|---|
| ルイーダの酒場でパーティに仲間を加える | 93.2% |
| いざないのほこらから旅立つ | 82.9% |
| 船を手に入れる | 65.9% |
| 中盤の大きな山場を越える | 61.2% |
| 終盤の目的地へ到達する | 53.9% |
| エンディングを見る | 46.0% |
始めた人の46.0%がエンディングまで到達しています。
長編RPGとしては高い水準で、投げ出されにくい作品だと言えます。 とくに船の入手(65.9%)から先の落ち方が緩やかなので、 序盤さえ乗り越えれば最後まで進める設計になっています。
▶やり込みの上限は高い位置にあります
一方で、その先の目標は明確に難しくなります。
すべての呪文・特技を習得した人は13.3%、 メダルの景品をすべて貰った人は13.0%、 しんりゅうの願いをすべてかなえた人は11.0%、 討伐モンスターリストを埋めた人は7.7%。 そして**すべての実績を獲得した人は6.6%**です。
エンディング到達(46.0%)と比べると、7分の1程度まで下がります。
「昔ながらのRPG」という評価は、この構造にもよく表れています。 クリアまでは丁寧に導かれるが、その先は自分で目標を立てるという作りです。
なお本作は難易度の調整に対応しており、日本語はフル音声対応です。
▶基本情報
開発はSquare EnixとARTDINK、発売は2024年11月14日。 実績は42個で、Steamクラウドに対応しています。
キーボードのみのオプションにも対応しているので、 コントローラーが無くても問題なく遊べます。
賛否が分かれる理由は、価格と、現代化による手触りの変化にあります。
▶フルプライスに見合うかという議論
価格が¥7,678とフルプライス帯であり、「内容に対して高い」という声が少なくありません。購入のタイミングを見極めたいという意見が目立ちます。
▶現代化が探索の緊張感を削いだという声
レベルアップでの全回復や、フィールド上の光るポイントでのアイテム入手など、便利になった反面、「探索の緊張感が薄れた」と感じる往年のファンもいます。

楽しめる人
- HD-2Dの美しい絵作りに惹かれる
- 自由なパーティ編成を楽しみたい
- 名作を遊びやすい形で体験したい
慎重に検討したい人
- 価格に見合う新要素を求める
- 原作の硬派な探索感を重視
- 高いエンカウント率が苦手
- HD-2Dの美しいビジュアルでドラクエ3を遊びたい人
- 職業・性格による自由なパーティ編成を楽しみたい人
- 名作RPGの原点に現代的な遊びやすさで触れたい人
- フルプライスに見合う大幅な新要素を期待する人
- 原作の硬派な探索・リソース管理の緊張感を求める人
- 高頻度のエンカウントや理不尽な難所が苦手な人

