『The Witcher 3: Wild Hunt』は、CD PROJEKT REDが手がけた、ストーリー重視のオープンワールドRPGです。怪物狩りを生業とする「ウィッチャー」、リヴィアのゲラルトとなり、義理の娘であり〈予言の子〉シリを探す旅に出ます。2015年の発売から10年、いまなお「史上最高のRPG」と呼ぶ声が絶えない不朽の名作。Steamレビューは約87万件で「圧倒的に好評」を維持し続けています。本稿では、なぜ本作がこれほどまでに愛されるのか、その魅力と留意点を実プレイヤーの声とともにレビューします。
- 「史上最高のRPG」と称される、ストーリーと世界の作り込みが圧巻
- サイドクエストまで一つひとつが濃密で、「消化作業」にならない
- 美麗なグラフィックと秀逸な翻訳で、まるで「プレイする映画」
- 発売から10年経っても全く色褪せない、RPGの一つの到達点

RPGの傑作を挙げるとき、必ずといっていいほど名前が挙がるのが本作です。「私が今までに体験した全てのゲームの中で最高のゲーム」——こうした最上級の賛辞が、レビュー欄に数え切れないほど並びます。
物語は、怪物狩りの専門家ゲラルトが、育ての娘シリを探して大陸を旅するところから始まります。しかしその道中で、彼は数々の人々の営みと運命に関わっていくことになります。10年という歳月を経てなお色褪せないその魅力を、順に見ていきましょう。
▶1. 重厚なストーリーと世界設定
本作の最大の魅力は、その物語と世界の作り込みです。政治的陰謀、戦争、差別、人々の生活——ダークで大人びた世界が、驚くほど緻密に描かれます。町や村ごとの文化の違い、住民の日々の暮らしまで丁寧に作り込まれており、ただ歩いているだけでその世界に「生きている」感覚を味わえます。
▶2. 「消化作業」にならないサイドクエスト
多くのオープンワールドでは、サイドクエストが「お使い」の繰り返しになりがちです。しかし本作は違います。一つひとつのサイドクエストにドラマがあり、思わぬ展開や重い選択を迫られることも。「頼まれごとを進めていたら、とんでもない結末になった」という体験が随所にあり、メインもサブも等しく濃密なのです。

▶3. 「プレイする映画」のような没入感
美麗なグラフィック、爽快感のある戦闘、世界観に寄り添う秀逸な音楽、そして自然な日本語翻訳。これらが一体となって、本作は「プレイする映画」と評されるほどの没入感を生み出します。あるプレイヤーは「昔ゲームをやめてしまった人、とくにおっさんにこそプレイしてほしい」と語ります。
本作は発売から年数が経ち、セール時にはDLC込みで非常に安価に手に入ります。「今ではセール時、DLC込みで1000円ちょっとで買えてしまう不屈の名作」という声もあるほどで、100時間を超える濃密な体験がこの価格で楽しめるのは驚異的です。
追加DLC『血塗られた美酒』『無情なる心』も本編に匹敵する評価を得ており、これらを含めれば体験はさらに豊かになります。RPG好きなら、手に入れておいて損のない一本です。
- 史上最高と称される物語と世界の密度
- サイドクエストまで濃密で作業感がない
- 美麗グラフィック・秀逸な翻訳と音楽
- 10年経っても色褪せない完成度と安さ
- ボリュームが膨大で人によっては大変
- 序盤は世界観が地味に感じられることも
- 戦闘や操作性はやや人を選ぶ
- 暗く重いテーマが苦手な人には不向き
正直にお伝えすると、本作の圧倒的なボリュームは、人によっては負担にもなり得ます。「史上最高のRPGという評判に惹かれて始めたが、あまりにも面倒くさくて30時間でギブアップした」という正直な声もあります。やり込み要素や寄り道が多く、テンポよく進めたい人には冗長に感じられるかもしれません。
また、序盤は世界観が「暗く地味」に感じられ、乗り切れずにやめてしまう人もいます。あるプレイヤーは「半年後に再開したら世界の作り込みに夢中になった」と語っており、本作の魅力は少し腰を据えて浸ることで開花するタイプです。じっくり物語を味わう心の余裕がある時に始めるのがおすすめです。
