Hell is Us レビュー|地図もマーカーもない、自分の足で謎を解く硬派なアクションアドベンチャー
総合評価: 80/100 / Steam: Very Positive(非常に好評)/ レビュー数: 1,900件 / 好評率: 86%
カナダのRogue Factorが2025年9月にリリースした『Hell is Us』は、「現代のゲームから失われた要素」——地図のマーカー、クエストログ、ガイドなし——を意図的に削ぎ落とした実験的なアクションアドベンチャーです。Steamでは累計1,900件超のレビューで好評率86%を獲得し、評価が割れつつも**「忘れられない作品」**として語られる作品です。
舞台は内戦に揺れる東欧の架空国家「ハドハ」。プレイヤーは行方不明の両親を探す主人公として、超常現象が頻発する村々を巡り、自分の頭で謎を解き、文字とテクスチャだけで構成された物語を紐解いていきます。本レビューでは評価の分かれる本作の魅力と注意点を整理します。

▶1. 「ガイドなし」のラジカルな探索体験
Hell is Usの最大の特徴は**「ハンドホールディング・フリー」設計です。マップのマーカー・クエストの進行先・ミニマップでの目標表示——一切ありません。プレイヤーは村人の会話を聞き、メモを読み、地形を観察して**進路を判断します。
この設計は昔のRPG・90年代アドベンチャーの感覚に近く、慣れると探索の達成感が桁違いです。一方で、マーカーなしのゲームに耐性がない現代のプレイヤーには厳しい部分もあります。
▶2. 物語と世界観の作り込み
舞台のハドハは**「現代の東欧」を意識した架空国家で、内戦・宗教・超常現象が絡み合います。村人たちの会話・遺物・建物の落書き——あらゆる要素が物語を断片的に伝える設計で、Soulsシリーズに通じる「断片的ナラティブ」**の手法が取られています。
▶3. パリィと回避を駆使した戦闘
戦闘は剣・銃・ドローンを使い分けながら、敵の攻撃をパリィまたは回避で凌ぐ、Soulslike風味のシステムです。ボスがいない代わりに、通常敵の戦術性で奥行きを出している点が特徴的です。

86%という高評価ですが、批判点も明確にあります。
▶パズルの繰り返し感
本作のパズルは**「絵合わせ」「数字パズル」**といったシンプルなパターンが多用されており、種類の少なさが批判されています。
▶物語の終盤と完結感
クリア後のレビューでは、**「ストーリーの終わり方が唐突」**という指摘も。本作はマルチエンディングではなく、ラスト数時間の物語展開に賛否が分かれます。
▶Wiki前提の難易度
ガイド不在の探索は魅力的ですが、一部のパズルは公式ヒントだけでは厳しく、Wikiや動画ガイドに頼る場面も。

- 90年代の探索アドベンチャー(Myst系)が好きな方
- ガイドなしの探索を「楽しみ」と感じる方
- Soulslike系の断片的ナラティブが好きな方
- 雰囲気重視の地味な作品を楽しめる方
- 時間をかけてじっくり世界観を堪能したい方
- マーカー・ガイドのあるオープンワールドが好きな方
- パズルのバリエーション豊富さを求める方
- 明確なボス戦・カタルシスを期待する方
- 完結感のあるストーリーを重視する方

