総合評価: 80/100 / Steam: Very Positive(非常に好評)
※レビュー数と好評率は本文上部のスコアカードに最新値を表示しています。
- 銃撃戦ではなく「観察して計画する」パズル型の暗殺サンドボックス
- NPCが各自の生活サイクルを持ち、ステージが生きた機械のように動く
- 同じステージを何度も遊べる圧倒的なリプレイ性が最大の魅力
- 3部作(初代〜HITMAN 3)が1つに統合され、18前後のロケーションを通しで遊べる
- マスタリーレベルは最大20。同じ舞台を遊び込むほど開始地点と装備が増える
- ロード時間やテンポ面の指摘あり。ただし単体購入で三部作分が全て遘べる
HITMAN World of Assassination は、IO Interactive が手がけるステルス暗殺アクションです。プレイヤーは暗殺者エージェント47となり、世界各地の作り込まれたステージに潜入してターゲットを排除します。本作は近年の三部作を統合したパッケージで、Steamでも高い評価を得ています。
重要なのは、本作が銃撃戦のゲームではないという点です。各ステージは巡回する警備員や決まった行動をとるNPCが噛み合った「一つの機械」であり、その動きを学び、たった一箇所に手を加えて目的を達成する――そうしたパズル的な快感が本質にあります。本記事では、その魅力と気になる点を実際のプレイヤーレビューを交えてお伝えします。

▶1. NPCが生活する「生きた空間」
本作のステージが特別なのは、そこにいる人々がそれぞれ独自の行動サイクルを持っている点です。警備員は決まったルートを巡回し、従業員は持ち場で働き、ターゲットは予定に従って移動します。この積み重ねが、ステージを単なる舞台ではなく「観察する価値のある空間」に変えています。
▶2. ルールが明快だから工夫が生きる
本作のシステムは分かりやすいルールで統一されています。何が武器になり、何が気絶させ、何が致命傷になるのか――その法則が一貫しているため、プレイヤーは「この状況なら、こうすれば通るはずだ」と自分で仮説を立てられます。この読みが当たったときの快感が、本作の中毒性を支えています。

▶3. 何度でも遊べるリプレイ性
同じステージでも、変装や道具、アプローチを変えれば結果はまったく違うものになります。正面から堂々と歩くのか、事故に見せかけるのか、遠距離から狙うのか――攻略法が一つでないため、クリア後こそが本番と言えるほどのリプレイ性を備えています。
作り込みへの評価が高い一方、テンポ面や設計の一部には不満もあります。
▶ロード時間とテンポ
暗殺の失敗ややり直しが前提のゲームでありながら、ロードに時間がかかる点を指摘する声があります。武器の切り替えなど操作まわりのテンポについても、もう少し軽快であってほしいという意見が見られます。
▶慣れると戦術が固定化しやすい
自由度が高い反面、長時間プレイすると自分の得意な手順に落ち着き、結果的にパターン化してしまうという声もあります。自由度を活かすかどうかはプレイヤー次第という側面があります。
ハマりやすい遊び方
- まず観察し、計画を立てて実行する
- 同じステージを別ルートで再挑戦する
- サイレントアサシンなど評価を狙う
合わない遊び方
- 銃撃戦で正面から突破しようとする
- 一度クリアしたら次へ進む
- 手早く進行だけを追いたい
本作を評価するうえで欠かせないのが、1本に3部作がまとまっているという事実です。
| 出典 | 主なロケーション |
|---|---|
| 初代 HITMAN | パリ/サピエンツァ/マラケシュ/バンコク/コロラド/北海道 |
| HITMAN 2 | ホークスベイ/マイアミ/サンタ・フォルチューナ/ムンバイ/ホイットルトン・クリーク/ニューヨーク/ヘイヴン・アイランド |
| HITMAN 3 | ドバイ/ダートムア/ベルリン/重慶/メンドーサ/カルパティア山脈 |
実績数83個という数字も、この分量の反映です。
そして各ロケーションにはマスタリーレベルがあり、上限は20です。遊び込むほど開始地点・持ち込み装備・事前に道具を置ける場所が解放されるため、同じステージが遊ぶたびに違う難易度になります。「1回クリアして終わり」の作りではありません。
▶どれくらい遊び込まれているか
Steamの実績達成率を見ると、遊びの層が何段にも分かれていることが分かる(2026年8月時点)。
| 実績 | 条件 | 達成率 |
|---|---|---|
| 見えざる暗殺者 | 発見されずにターゲットを暗殺する | 60.2% |
| サイレントアサシン | プロローグ「最終試験」でSA達成 | 27.3% |
| 光の都 | パリのマスタリーレベル20 | 6.1% |
| 完璧主義者 | 指定3ミッションでスーツオンリーとSAを両立 | 3.4% |
| 何が起きたかもわからずに | 「罪と罰」をSAで完了 | 1.6% |
**最高評価のサイレントアサシンを本編ミッションで取る人は数%**しかいません。これは難しさの指標であると同時に、上限が非常に高いことの証でもあります。「一周して終わる人」と「1ロケーションを何十時間も掘る人」が同じゲームを遊んでいる、という珍しい作品です。
買って損をしにくいのは前者ではなく後者なので、購入前に「同じ舞台を繰り返し研究するのが好きか」を自問しておくとよいでしょう。
- 観察と計画で解くパズル的なゲームが好きな人
- 同じステージを何度も研究して遊び込みたい人
- ステルスや潜入ものが好きな人
- 自分なりの攻略法を編み出すのが好きな人
- 派手な銃撃戦アクションを求めている人
- 一本道の進行でストーリーを追いたい人
- 試行錯誤とやり直しが苦手な人
最新の価格は本文上部のカードに表示しています。三部作分のステージが最初から収録されているため、1ステージあたりの単価で見れば非常に安く、さらに定期的なセールで大幅に下がることも多いタイトルです。ステルスや潜入ものが好きなら、優先度の高い一本になります。

