総合評価: 90/100 / Steam: Overwhelmingly Positive(圧倒的に好評)/ レビュー数: 350,767件 / 好評率: 95%
- 回避ではなく「弾き」で攻め合う、他にない剣戟アクション
- 体幹システムにより、正面から斬り結ぶほど勝ちに近づく設計
- 難易度は高いが、上達がそのまま突破につながる納得感がある
- 日本語フル対応(音声・字幕)で、和の世界観を余さず味わえる
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE は、フロム・ソフトウェアが手がけた戦国末期の日本を舞台とするアクション・アドベンチャーだ。2019年の発売と同時に高い評価を獲得し、その年のSteam Award「Game of the Year」を受賞。レビュー数は35万件を超え、好評率95%という「圧倒的に好評」の評価を維持し続けている。
同社の『ダークソウル』シリーズとは異なり、本作は回避や重装備での耐久ではなく、敵の攻撃を「弾く」ことで刀を交える戦闘が中核にある。本記事では、その独自の戦闘システムの魅力と、高難度ゆえの厳しさの両面を率直にレビューする。

▶1. 「弾き」で主導権を奪う戦闘
本作の戦闘は、敵の攻撃に合わせてガードボタンを合わせる「弾き(ジャストガード)」が核になる。距離を取って一撃離脱するヒット&アウェイは有効でなく、攻撃と弾きを繰り返して攻め続けることで主導権を握る設計だ。刀と刀が噛み合う音と手応えは、他のアクションゲームでは味わえない緊張感を生む。
▶2. 体力ではなく「体幹」を崩す
敵を倒す鍵は体力ではなく体幹ゲージにある。原則として、体力をゼロにするより体幹を崩し切るほうが早い。つまり逃げ回るより、正面から斬り結んで弾き続けるほうが勝利に近い――このルールが、プレイヤーを「戦う」方向へ強く導いている。上達するほど戦闘が短く、美しくなっていく感覚は本作最大の快感だ。
▶3. 忍義手とステルスによる選択肢
左腕の「忍義手」には多彩な忍具を装着でき、敵の種類に応じた対策が取れる。加えて鉤縄による立体的な移動と、背後からの忍殺(ステルスキル)も用意されており、真正面から挑むだけが正解ではない。攻略の自由度が難易度の高さを補っている。

完成度の高さは疑いようがないが、万人向けではない点は理解しておきたい。
▶難易度の高さと難易度設定の不在
本作には難易度選択がない。序盤の中ボスですら初見では歯が立たず、繰り返し挑んで動きを覚える必要がある。アクションが得意でない人にとっては、序盤で心が折れる可能性が十分にある。
▶「弾き」に慣れるまでの壁
回避中心のアクションに慣れているほど、本作の弾き主体の戦闘には戸惑いやすい。ガードで凌ぐ癖が抜けないうちは体幹を崩され、防戦一方になりがちだ。この最初の壁を越えられるかどうかが、本作を楽しめるかの分かれ目になる。
▶シングルプレイ専用
協力プレイやオンライン要素はなく、すべて自分の腕で突破する必要がある。仲間を呼んで助けてもらう、という選択肢がない点は、他のフロム作品に慣れた人には厳しく感じられるかもしれない。
SEKIROが向く人
- 剣戟の読み合いを突き詰めたい
- 上達実感のあるアクションが好き
- 和風・忍びの世界観に惹かれる
ソウルシリーズ好きの注意点
- ビルドや装備で難易度を下げられない
- 協力プレイによる救済がない
- 回避主体の立ち回りが通用しにくい
- 手応えのある剣戟アクションを求めている人
- 反復と上達で壁を越える達成感が好きな人
- 戦国・忍びの和風世界観に惹かれる人
- 日本語音声でじっくり物語を味わいたい人
- 難易度調整がないゲームが苦手な人
- 協力プレイや救済手段を求める人
- 短時間で気軽に進めたい人
価格は通常¥8,360とやや高めだが、セールでは大幅に値下げされることもある。難易度の高さゆえに人を選ぶ作品ではあるものの、剣戟アクションの完成形の一つとして、長く語り継がれる価値を持っている。

