証拠を集め、観察し、推理を組み立てて、自らの手で結論を導く――『Sherlock Holmes: The Devil's Daughter』は、シャーロック・ホームズものを長年作り続けてきたFrogwaresによる、本格推理アドベンチャーです。霧深いヴィクトリア朝のロンドンを歩き回り、名探偵ホームズとして難事件に挑みます。重厚な世界観と「自分で推理する」体験は高く評価される一方、不要に感じるアクションやQTEには賛否があり、評価が分かれる一作です。
- 証拠を集めて自分で推理を組み立てる、本格的な探偵体験が味わえる
- ヴィクトリア朝ロンドンの世界観・グラフィック・音楽の完成度が高い
- 一方でQTEやミニゲームが「推理に不要」と賛否を呼んでいる
- 推理・ミステリーと重厚な世界観が好きな人にセール時おすすめ

『Sherlock Holmes: The Devil's Daughter』は、ウクライナのスタジオFrogwaresが手がける推理アドベンチャーです。2016年にリリースされ、名探偵シャーロック・ホームズとなって、観察・捜査・推理を駆使し事件を解決していきます。
本作の核は、集めた証拠を結びつけて自分なりの結論を導く「推理パート」にあります。証拠の解釈次第で導く結論が変わる奥深さは、探偵ものならではの魅力です。本記事では、その完成度と、賛否を呼ぶ要素を、実際のプレイヤーの声とともに整理します。
▶1. 自分で推理を組み立てる本格探偵体験
本作の醍醐味は、集めた証拠を結びつけて結論を導く推理システムです。プレイヤー自身が「名探偵として考える」体験ができます。
▶2. 完成度の高いヴィクトリア朝の世界観
霧のロンドンを再現した世界は、本作の大きな魅力です。3Dで歩き回れる19世紀英国の空気感は、他の作品ではなかなか味わえません。

▶3. 大人向けの重厚なシナリオ
哲学的とも言える深みのあるストーリーも本作の魅力です。明快な勧善懲悪ではない、考えさせられる結末が用意されています。
本作は複数の事件を順に解いていく構成です。 どこまで進む人がいるのかを見ておきます (以下いずれも2026年8月時点のSteam実績統計)。
| 区切り | 達成率 |
|---|---|
| 不審な人物を見逃さない | 54.7% |
| 隠れ家を特定する | 44.1% |
| 事件「餌食は語る」を解決する | 40.5% |
| 事件「緑の研究」を解決する | 30.8% |
| メアリー・サザーランドの事件を解く | 28.5% |
| 事件「不名誉」を解決する | 25.9% |
最初の事件を解いた人が40.5%、 そこから2つ目で30.8%、**3つ目で28.5%**と下がっていきます。
始めた人の6割は、最初の事件すら終えていないということになります。 序盤で判断が下される作品だと考えたほうがよさそうです。
一方で1つ目(40.5%)から3つ目(28.5%)への落ち方は緩やかです。 最初の事件を楽しめたなら、そのまま進めるという分布でもあります。
▶事件以外の場面も作り込まれています
推理と探索の合間に、性格の異なる場面が挟まります。
餌食となり狩猟者をだます(40.1%)、 危険な想像力から脱出する(28.5%)、 理由を見つけて殴りに行く(27.1%)、 悪魔を追放する(26.6%)、 タイミング良くトランプを落とさせる(27.4%)——
推理ものとしては幅の広い場面が用意されています。 「ホームズらしくない」と感じる人もいるでしょうが、 単調にならない工夫として機能している面もあります。
**秘密の場所に入り込む方法を見つけ出した人が30.2%**という区切りもあり、 探索の自由度も一定以上あります。
▶基本情報と対応環境
開発・販売はFrogwares、発売は2016年6月10日、実績は25個です。
対応言語は日本語を含む16言語(日本語はテキストのみ、 フル音声は英語・フランス語・ドイツ語)。 フルコントローラサポートとSteamクラウド、 テレビでのRemote Playにも対応しています。
腰を据えて推理する作品なので、 中断と再開が自由にできる点は実際の遊びやすさに直結します。
賛否が分かれる最大の理由は、推理以外の要素です。
▶QTEやミニゲームの存在
推理に集中したいのに、即死を伴うQTEやアクション、細かいミニゲームが挟まれることに不満を覚えるプレイヤーが少なくありません。
▶登場人物の多さとボリューム
聞き慣れない人名が大量に登場し、関係を把握しづらいという声や、ボリュームが物足りないという意見もあります。

- 自分で推理を組み立てる探偵体験がしたい人
- ヴィクトリア朝ロンドンの重厚な世界観が好きな人
- 考えさせられる大人向けの物語を味わいたい人
- QTEや即死を伴うアクションが苦手な人
- 純粋に推理だけに集中したい人
- 長時間遊べる大ボリュームを求める人

