Space Haven レビュー|宇宙を漂うRimWorld、つぎはぎの宇宙船で安住の地を目指す
『Space Haven』は、フィンランドのBugbyteが手がけた、宇宙を舞台とするコロニーシミュレーションです。死の星となった故郷を捨てた人類が、即席の宇宙船「アーク」に乗り込み、安住の地「エデン」を求めて銀河をさまよう——その過酷な旅を、クルーの管理と宇宙船の運営を通じて体験します。「宇宙版RimWorld」とも称される本作は、長い早期アクセスを経て正式リリースを迎え、Steamレビューは「非常に好評」を獲得。本稿では、その奥深い魅力と、人を選ぶシビアさを率直にレビューします。
- 「宇宙版RimWorld」と評される、クルー管理と宇宙船運営のコロニーシム
- 少ないリソースをやりくりして生き延びる序盤の緊張感が最大の魅力
- 海賊との艦隊戦・乗り込み・捕虜化など、宇宙ならではの展開が熱い
- 序盤が非常にシビアで、運要素やNPC管理の難しさは人を選ぶ

環境汚染と資源枯渇により、母なる星は死の星となりました。残された人類は、即席の宇宙船に乗り込み、安住の地「エデン」を求めてあてのない旅に出ます。ある者は資源を奪い合う海賊となり、ある者は怪物に喰われ、そしてある者は冷たい虚空で餓死していく——本作が描くのは、そんな厳しくも詩的なサバイバルです。
プレイヤーは、この「つぎはぎの鉄屑(アーク)」の指揮官として、クルーの生活と宇宙船の運営すべてを差配します。やることは無数にあり、判断の一つひとつが乗組員の生死を左右します。
▶1. クルーと宇宙船を運営する
本作の中核は、クルーをどの仕事に割り当て、宇宙船をどう作り上げるかという運営です。酸素や電力、食料や水を管理し、研究を進めて船を拡張していく——RimWorldにも通じる、生活基盤を整える楽しさがあります。逐一指標が表示されるため、複雑ながらも状況は把握しやすく設計されています。
▶2. 海賊との艦隊戦と乗り込み
宇宙を旅していると、他勢力の宇宙船や遺棄船、海賊と遭遇します。艦隊戦で敵船を制圧し、乗り込んでスタン武器で乗組員を捕虜にして連れ帰る——こうした宇宙ならではのダイナミックな展開が、本作のハイライトです。資源のある小惑星の採掘なども含め、宇宙開拓の醍醐味が詰まっています。

▶3. ステーションモードという新たな遊び
正式リリースに向けて追加された「ステーションモード」は、宇宙を放浪するのではなく、固定された拠点に基地を築くモードです。資源や勢力、そして敵や災害が「向こうからやってくる」——ワープで逃げられないぶん、しっかり対策して耐える、よりタワーディフェンス的な緊張感が味わえます。
本作の魅力を一言で表すなら、「綱渡りの面白さ」です。多くのプレイヤーが、序盤の少ないリソースでなんとかやりくりして生き延びる瞬間を「最もエキサイティング」と語ります。一度生活基盤が安定してしまえば、あとは何ターンでも穏やかに過ごせる——その手前の、ギリギリの状況を切り抜ける緊張感こそが、本作の核心です。
長大なチュートリアルが用意されていますが、「飛ばして、とりあえずプレイした方が覚える」という声もあります。指標が逐一表示されるので、まずは触りながら学んでいくのが本作との良い付き合い方でしょう。
- 少ないリソースでやりくりする綱渡りの面白さ
- 海賊との艦隊戦・乗り込み・捕虜化が熱い
- 放浪/固定基地の2モードで遊べる
- 時間を忘れる中毒性(数百時間級)
- 序盤が非常にシビアで詰みやすい
- 遭遇やイベントの運要素が大きい
- NPCのタスク優先処理に不満の声
- 1プレイが長く、人を選ぶ硬派さ
正直にお伝えすると、本作は決して万人向けではありません。序盤は非常に厳しく、「研究の順番を間違えただけで詰みやすい」と言われるほど。難易度を下げても初見では苦戦するため、失敗したらローグライト的に「知識と経験を得た」と割り切って最初からやり直す潔さも必要です。
また、遭遇する遺棄船やイベントが運次第な面があり、「運ゲー」と感じる人もいます。NPCのタスク処理も悩みの種で、「研究を最優先にしているのに別の作業をする」など、思い通りに動かないもどかしさを指摘する声も。1プレイが長丁場なことも含め、腰を据えてじっくり向き合える人向けの、明確に硬派な一本です。
