『スプリット・フィクション』は、『It Takes Two』を手がけた Hazelight Studios による二人協力専用のアクションアドベンチャーである。SF作家のミオとファンタジー作家のゾーイが、それぞれの書いた世界を渡り歩く。
本作を遊ぶうえで最初に理解しておきたいのは、能力がレベルごとに丸ごと入れ替わるという設計だ。前のステージで覚えた操作は次のステージでは使えず、代わりにまったく別の能力が渡される。しかも二人の能力は非対称で、同じ場面でも自分と相方でできることが違う。
つまり本作で身につけるべきは操作の習熟ではなく、「いま自分に何ができて、相方に何ができないか」を毎回すり合わせる習慣である。
- 1本購入すれば、フレンドパスで2人目は無料。クロスプラットフォームにも対応する
- 能力はレベルごとに総入れ替え。しかもミオとゾーイで持てる能力が違う
- 通常の収集要素は無い。探すべき本命は各レベルに2〜3個あるサイドストーリー
- サイドストーリーは隠しエリアや分岐路にあり、本編の名場面が詰まっている
- クリア後にチャプターセレクトが解放され、取り逃しを後から回収できる

本作は二人協力専用で、一人では進められない。
- フレンドパス:どちらか一人が購入すれば、もう一人は無料で招待を受けて遊べる
- クロスプラットフォーム対応:別のプラットフォームの相方とも一緒に遊べる
- 画面分割・共有画面にも対応しており、同じ部屋なら1台でも遊べる
- Remote Play Together にも対応する
連携が攻略の核になるため、ボイスチャットなど声で意思疎通できる手段があると難所の突破率が明確に上がる。「次どっち行く」「ここ押すよ」と口に出すだけで十分に効く。
同じキャラクターでも、世界が変われば持つ能力が変わる。代表的なものを挙げる。
| 世界 | ミオ | ゾーイ |
|---|---|---|
| SF(近接) | 重力を無視するカタナ | グラビティウィップで環境のオブジェクトを操作 |
| SF(射撃) | アーマーとブラスター。色分けされたトリガーを起動できる。後半はエネルギーシールドを割るシールドバスター | 同上 |
| ファンタジー | カワウソ(泳ぐ)とサル(登る・攻撃する)に変身 | 妖精(連続した二段ジャンプと、輝きの流れに乗って飛ぶ)とトレント(印のついた物に干渉して地形を動かす)に変身 |
| ドラゴンの章 | 卵が孵ると滑空、成長すると金属を溶かす酸、ドラゴンが去ったあとは剣 | ― |
| ブタの章 | おならで飛ぶ | 金属のバネのように伸縮して高所へ届く |
ここで大事なのは能力の名前ではなく、**「役割が固定されない」**という点である。ある章では自分が足場を作る側でも、次の章では渡る側になっている。
新しい章に入ったら、まず二人でその場のボタンを一通り押して、互いに何ができるかを口頭で共有する。 これをやるかどうかで、詰まる時間がまるで変わる。

本作には、他のゲームにあるような**「隅々を漁って集める収集品」は存在しない**。片っ端から壁を調べる必要はない。
代わりに用意されているのがサイドストーリーである。
- 各レベルに2〜3個置かれている
- 場所は隠しエリアや分岐路。本筋を進むだけでは通り過ぎてしまう
- 内容は本編から独立した小さな世界で、本作でも屈指の名場面が集中している
進行に必須ではないが、ここを飛ばすと本作の魅力の半分を見逃すことになる。分岐が見えたら、まず本筋でないほうへ行くくらいの気持ちでちょうどよい。
▶取り逃しても後から回収できる
本編をクリアするとチャプターセレクトが解放される。 任意の章を選び直して遊べるので、見逃したサイドストーリーや実績は後からまとめて回収できる。
初回プレイでは取りこぼしを気にしすぎず物語に集中し、2周目に相方と回収へ行く――という進め方が、本作の構造には合っている。
Steam実績は全20個である。数は多くないが、取り方に癖がある。
▶フレンドパス側には実績が付かない
実績が解除されるのは、本編を所有しているプレイヤーだけである。フレンドパスで招待された側は、同じ場面をクリアしても実績が入らない。
二人とも実績を埋めたい場合は、それぞれが本編を所有したうえで、互いのゲームで1周ずつ遊ぶ必要がある。招待した側だけが埋まっていく前提を知らないまま進めると、あとから面倒なことになる。
▶取り逃しやすい実績がある
サイドストーリーを全部見る実績のように、意識して回収しないと埋まらないものがいくつかある。ほかにも、特定の物に触る・ベンチに座る・ミニゲームを特定の条件で切り抜けるといった、進行と無関係な小さな操作に紐づいた実績が混ざっている。
現実的な進め方は2段階である。
- 1周目:サイドポータルを見つけたら必ず入りつつ、普通にクリアする
- 2周目:チャプターセレクトで、足りない実績がある章だけ選び直す
全章を通しで遊び直す必要はない。二人で「どれが残っているか」を先に確認してから章を選ぶと、回収は短時間で終わる。
▶1. まず環境に触ってみる
壁や斜面をよじ登る、ロープにぶら下がって振り子のように移動する、目についたものに干渉してみる――本作は「触れるものが多い」ゲームである。行き詰まったら操作の精度を疑う前に、まだ触っていないものを探すほうが早い。
▶2. 相方の画面を言葉にする
二人が別々の状況に置かれる場面も多い。自分だけで解決しようとせず、相方がいま何を見ているかを口に出して共有する。片方にしか見えていない情報が答えになっている構成が本作には多い。
二人プレイをより深く楽しむコツはスプリット・フィクション Co-op攻略でも扱っている。
スムーズに進む二人
- 章が変わったら互いの能力を口頭で共有する
- 分岐を見つけたら本筋でないほうを先に見る
- 詰まったら見えているものを言葉にする
- 初回は取りこぼしを気にせず物語を追う
詰まりがちな二人
- 前の章と同じ役割を前提に動く
- 収集品を探して壁沿いを延々と調べる
- 黙ったまま自分の画面だけで解こうとする
- サイドストーリーを飛ばして本筋だけ進める

