Star Wars Outlaws レビュー|「スター・ウォーズにいる」感覚は本物。だが評価が割れる理由も正直にある
『Star Wars Outlaws』は、Ubisoft傘下のMassive Entertainmentが手がけた、初の本格オープンワールド・スター・ウォーズゲームです。プレイヤーは「ならず者(アウトロー)」のケイ・ヴェスとなり、相棒の小動物ニックスを連れて、銀河の裏社会を渡り歩きます。映画でおなじみの種族やキャラクター、惑星を自由に巡れる夢のような設定ですが、評価は「賛否両論」に近い水準。本稿では、何が素晴らしく、なぜ評価が割れるのかを、実プレイヤーの声とともに正直にレビューします。
- 「スター・ウォーズの世界にいる」没入感は本物で、ファンには刺さる
- スピーダーでの移動や濃密な世界観の作り込みは大きな魅力
- 一方で戦闘は武器が実質1種類で単調、UIや案内が不親切との声も
- 中身は「いつものUbisoftオープンワールド」。価格の高さもあり評価が割れる

本作ほど、購入前にレビューをよく確認してほしい作品も珍しいかもしれません。「巷でいわれるほど悪くない」という擁護の声と、「見た目だけスター・ウォーズに変えただけ」という辛辣な声が、はっきり二分しているからです。
結論から言えば、本作は「スター・ウォーズが好きかどうか」「Ubisoftのオープンワールドに慣れているか」で評価が大きく変わるタイプの一本です。まずは良い点から、そして気になる点まで、フラットに見ていきましょう。
▶1. スター・ウォーズの世界への没入感
本作最大の魅力は、なんといってもスター・ウォーズの世界に入り込める没入感です。映画で見た種族や有名キャラクターと出会い、酒場ではハット語が飛び交い、データパッドの文章を読む際にはオーラベッシュ(劇中の文字)が日本語に翻訳される演出まである。細部までスター・ウォーズで満たされた世界は、ファンにはたまらないものがあります。
▶2. スピーダーでの爽快な移動
惑星を駆けるスピーダーバイクでの移動は、本作の数少ない「文句なし」の楽しさです。広大なオープンワールドを愛機で駆け抜ける感覚は爽快で、批判的なレビューでも「スピーダーでの移動は楽しい」と認める声が見られます。

▶3. ならず者としての立ち回り
主人公ケイは正規軍人ではなく「ならず者」。各勢力(シンジケート)との評判を気にしながら、潜入や交渉、時には盗みで切り抜けていきます。相棒ニックスを使ったギミック解除など、ステルス主体の立ち回りには独自の味わいがあります。
本作への批判の核心は、「中身がUbisoftの定番オープンワールドそのもの」という点に集約されます。「他のUBIのゲームの見た目だけスター・ウォーズに変えただけ」「やってることはいつものUBIゲー」——こうした声は、シリーズに食傷気味のプレイヤーから多く上がっています。
戦闘面でも不満が目立ちます。基本武器はブラスター1種類が中心で、敵から拾った武器も弾切れで使えなくなるため、「戦略の幅が広がりにくく単調」という指摘があります。また「目的地マーカーが分かりづらい」「システムが不親切」といった、案内のわかりにくさを挙げる声も少なくありません。
- スター・ウォーズ世界への濃密な没入感
- スピーダーでの爽快な移動
- ならず者ならではの立ち回りと演出
- ファンサービス的な作り込み
- 戦闘は武器が実質1種類で単調
- 「いつものUbisoft」的な定番構成
- UI・目的地案内が不親切
- 強制終了やセーブ周りの技術的問題
正直にお伝えすると、技術面の問題も無視できません。「開始20分で強制終了が頻発」「クラウドセーブがUbisoft独自仕様で使い勝手が悪く、40時間分のセーブデータが消えた」といった深刻な報告があります。起動時にUbisoftアカウントのログインを求められる煩わしさも、評価を下げる一因です。
そして、定価¥9,790という価格の高さ。この内容にこの価格を出す価値があるかは、人によって大きく判断が分かれるでしょう。スター・ウォーズへの愛と、Ubisoftオープンワールドへの許容度——この2つが高い人ほど満足でき、そうでない人にはおすすめしづらい。それが本作の正直な立ち位置です。
