総合評価: 86/100 / Steam: Very Positive(非常に好評)/ レビュー数: 2,492件 / 好評率: 86%
- スコットランドを舞台にした協力型のハクスラ・ローグライト。最大4人
- 見た目は無双系だが、中身は回避とガードで捌くソウルライク寄り
- 最終ボスを倒せた人は世界で11.2%。難易度は高め
- 早期アクセス中。中断セーブは未実装で、1周に約2時間かかる
Tears of Metal は、ドラゴンストーンの落下で侵略者に占拠された島を、スコットランド兵の大隊を率いて取り返す協力型ハック&スラッシュ・ローグライトです。開発・販売はどちらも Paper Cult で、公式によれば約6年をかけて作られました。2026年7月22日に早期アクセスとして配信され、5日で10万本を売り上げています。
本記事の情報は v0.14.58630(2026年8月14日)時点 のものです。早期アクセス中のため、バランスや実装状況は今後変わります。日本語レビューには古いバージョンの記述が混ざっているので、日付とあわせて読んでください。
▶1. 見た目は無双、中身はソウルライク
日本語レビューで最も多く書かれているのがこれです。画面を埋める雑魚を薙ぎ倒す絵面は無双系そのものですが、実際の戦闘は被弾すると必ずノックバックが入り、ゴリ押しが成立しません。エリートや隊長格には、回避とガードで隙を作ってから殴る立ち回りが要求されます。
この落差を「騙された」と取るか「ありそうでなかった」と取るかで、評価がはっきり分かれます。
難易度は実績の達成率にそのまま出ています。各幕のボス撃破が実績になっているためです。
| ボス | 世界の達成率 |
|---|---|
| Gilles, The Hog(第1幕) | 67.8% |
| Iseult, The Banshee(第2幕) | 28.5% |
| Harold, The Dragon(最終幕) | 11.2% |
第1幕から第2幕で6割が脱落し、最後まで到達できるのは9人に1人です。
▶2. 兵団を連れて指揮する
プレイヤーは単騎ではなく、歩兵・槍兵・弓兵からなる部隊を編成して戦場に出ます。戦闘中は号令を出して突撃させたり防御させたりでき、キャンペーンの合間に個々の指揮官を昇進させて永続的に強化できます。
この部隊の評価は真っ二つです。「賑やかし」「カカシ」と切り捨てるレビューがある一方、育てた側からは正反対の報告が出ています。
つまり育てるまでは飾りで、育てると主力になるタイプです。序盤の印象だけで判断すると評価を誤ります。

▶3. 手描き風のアートとメタルの世界観
線の粗い手描き風のアートワークに、スコットランドの民俗的なモチーフとメタルを混ぜた画作りは、このゲームの明確な強みです。ボスの造形やUI、BGMの完成度を評価する声は、不評レビューからも出ています。
早期アクセスであることを差し引いても、指摘は具体的で数が多いです。
▶回復手段が乏しく、常に金が足りない
最大の不満はここです。回復にも強化にも同じ通貨を使うため、常にどちらかを諦めることになります。戦場に落ちている焼いた肉が数少ない無料の回復源で、これを探して歩くのが実質的な回復手段になっています。
この負担は、盾持ちの敵が増える中盤以降に効いてきます。不評をつけたプレイヤーの指摘も、同じ2点に集まっています。
▶乱戦で予兆が見えない
物量が売りである以上、避けられない問題でもあります。範囲攻撃の赤い円と、味方も含めた大量のキャラクターと、画面を覆う特殊攻撃のエフェクトが同時に出るため、危険な攻撃の予兆を見失いやすい。第1幕の剣兵と槍兵は予兆の光が弱く分かりにくい、という具体的な指摘もあります。

▶中断セーブがない
1周に約2時間かかるのに、キャンペーンの途中で保存して後から再開する機能がありません。 開発元は最優先課題のひとつとして実装を進めていると繰り返し告知していますが、2026年8月21日のロードマップ告知時点でもまだ届いていません。
▶キャラクター間の格差
早期アクセス時点でプレイアブルは3人です。初期キャラクターが相対的に強く、ハンマーを使うキャラは移動が遅いために時間制限のあるミッションに間に合わない場面がある、という報告があります。
早期アクセス開始から1か月で、日本語レビューの不満のいくつかは実際に動いています。
| 日付 | 変更 |
|---|---|
| 2026-07-24 | ボスのガードブレイク攻撃をパリィできるように。第3幕の巨人が無敵になる不具合を修正 |
| 2026-07-28 | 敵の湧き位置を改善(極端に遠くから湧く問題)。第2幕の沼バイオームのレベルデザインを更新 |
| 2026-08-13 | ネットワークを大幅に最適化。協力プレイの蘇生コストをコインからHPに変更。新コンパニオン追加 |
| 2026-08-14 | マルチプレイの同期バグを修正(エリート・ボスのHP、脅威レベル、キャンペーンマップ) |
蘇生コストの変更は大きいです。金が足りないという不満の中で、味方を起こすたびにコインが飛んでいく仕様は二重の負担でした。
開発元は2026年8月21日の告知で、今後の方針を3段階に分けて説明しています。第1段階は安定性、第2段階はビルド構築・プレイヤーの選択権・メタ進行の作り直し、第3段階が新コンテンツの追加です。日本語レビューが繰り返し指摘している「永続強化が渋い」「パークの手応えがない」は、まさに第2段階の対象です。
- 無双系の物量と、ソウルライクの立ち回りを両方求めている人
- 難易度が高めのローグライトを、周回で崩していくのが好きな人
- 友人と最大4人で乱戦を遊びたい人
- 早期アクセスの作品を、育っていく過程ごと楽しめる人
- 無双系の「気持ちよく蹴散らす」体験だけを求めている人
- まとまった2時間を確保しづらい人(中断セーブが未実装)
- 情報量の多い画面で予兆を見分けるのが苦手な人
- 完成した状態で遊びたい人
早期アクセスの作品なので、ここに書いた不満のいくつかは数か月後には解消されている可能性があります。購入を迷っているなら、公式のパッチノートで中断セーブが実装されたかを確認してから判断するのが確実です。

