The Outlast Trialsレビュー|恐怖を仲間と分かち合う、シリーズ初の協力サバイバルホラー
逃げ隠れすることしかできない、あの息詰まる恐怖を――今度は最大4人で味わえます。『The Outlast Trials』は、一人称ホラーの金字塔『アウトラスト』シリーズの派生作品でありながら、マルチプレイ協力を軸に据えた意欲作です。冷戦期を舞台に、製薬企業マーコフの非道な「治験」を生き延びるという設定のもと、悲鳴とともに笑いも生まれる新感覚のホラー体験が広がります。グロテスクさと中毒性が同居した、シリーズの新たな代表作です。

『The Outlast Trials』は、Red Barrelsが開発・販売する一人称サバイバルホラーです。2024年3月にリリースされ、従来の単独プレイによる恐怖体験から一転、最大4人での協力プレイを軸に据えた点が最大の特徴です。プレイヤーはマーコフ社の被験者として、敵だらけの施設に放り込まれ、与えられた課題(治験)をクリアして脱出を目指します。
戦って敵を倒すのではなく、隠れ・逃げ・仲間と助け合うという、シリーズらしい無力感の恐怖は健在です。それでいて、好評率93%という数字が示す通り、仲間と遊ぶことで生まれる独特の楽しさが本作を支えています。
▶1. スリルと笑いが共存する協力ホラー
本作最大の魅力は、恐怖を仲間と共有することで生まれる独特の空気感です。一人なら絶望的な状況も、仲間とわいわい逃げ回ればスリルと笑いが同居する体験に変わります。
▶2. キャラクリとハウジングのやり込み
グロテスクな世界観とは裏腹に、自分の被験者を着飾るキャラクリエイトや、拠点となる部屋を飾るハウジング要素が充実しています。このギャップが意外な中毒性を生んでいます。

▶3. 拠点での息抜きとブラックユーモア
治験の合間には拠点で休息でき、仲間との腕相撲などのちょっとした遊びも用意されています。過酷な世界観のなかに差し込まれるブラックユーモアが、本作の独特な味わいです。
完成度は高い一方、いくつかの注意点も挙げられています。
▶説明不足とマッチングへの不満
ゲーム内の説明が乏しく、序盤は何をすべきか分かりにくいという声があります。野良マッチングの仕様にも不満が見られます。
▶設定や起動まわりの不具合
起動のたびに設定が初期化されるといった報告や、アンチチート関連で起動できなくなったという声もあり、技術的な安定性には改善の余地があります。

- 友人とわいわい遊べる協力ホラーを探している人
- 『アウトラスト』シリーズの無力感の恐怖が好きな人
- キャラクリやハウジングのやり込みも楽しみたい人
- 一人で完結する物語重視のホラーを求める人
- 強烈なグロ表現が苦手な人
- 安定した動作・親切な導線を最優先する人

