バトルロイヤルといえば「銃を撃ち合うジャンル」というのが常識です。しかし『NARAKA: BLADEPOINT(永劫無間)』は、その常識に真っ向から挑む一作。近接武器による剣戟と、鉤縄(グラップリングフック)を使った縦横無尽の立ち回りを主軸にした、武侠世界観のバトロワです。基本プレイ無料化以降、同時接続数を大きく伸ばしています。

- 総合評価:やや好評(76/100)
- 最大の魅力:攻撃・受け流し・崩しの三すくみ剣戟
- 気になる点:操作習熟のハードルが高い
- 買い時:近接戦闘・読み合いが好きなら無料で試す価値大(目安:30〜100時間)
『NARAKA: BLADEPOINT』は、24 Entertainmentが開発する近接戦闘特化のバトルロイヤルです。最大60人が東洋風の島で生き残りを賭けて戦いますが、その戦闘の中心は銃ではなく刀・槍・薙刀といった近接武器にあります。
累計30万件近いレビューで好評率73%。「ほかのバトロワに飽きた」「剣戟アクションが好き」というプレイヤーに刺さる、唯一無二のポジションを築いています。本記事ではその魅力と注意点を見ていきます。
▶1. 攻撃・防御・崩しの三すくみ戦闘
本作の近接戦闘は、通常攻撃・受け流し(パリィ)・崩し(防御不能攻撃)の三すくみで成り立っています。格闘ゲームのような読み合いがバトロワに組み込まれており、撃ち合いとは別種の緊張感を生み出しています。
▶2. 鉤縄による高機動アクション
どこにでも引っ掛けて移動できる鉤縄により、壁や屋根を駆け上がり、空中から急襲する立体的な戦闘が可能です。逃走にも奇襲にも使える機動力が、本作のスピード感を支えています。

▶3. 個性豊かなヒーローと武侠世界観
固有スキルを持つ複数のヒーローから選んでプレイでき、キャラごとの戦術の違いが楽しめます。東洋神話を下敷きにした美麗なビジュアルと世界観も、他にない個性です。
戦闘の三すくみと鉤縄の話に隠れがちですが、 本作を長く遊ぶうえで効いてくるのが**魂玉(ソウルジェイド)**による強化です。
装備にはレアリティがあり、金色の装備を1回でも手に入れた人は53.3%、 **金色の魂玉を1回獲得した人は57.1%**います (以下いずれも2026年8月時点のSteam実績統計)。
ところが**金色の魂玉を3個同時に装備した人は35.5%**まで落ちます。 拾ったことはあるが、揃えて組んだことはないという層がかなりいるということです。
さらに同じ武器に対して異なる魂玉を3個同時に装備するという区切りも35.5%。 魂玉は武器ごとに効果が違うので、 自分の主武器を決めて、それ向けに集めるという発想が要ります。
「操作習熟のハードルが高い」という指摘はそのとおりですが、 負ける理由の一部は、装備を組んでいないことにあるかもしれません。
バトルロイヤルである以上、どこで戦うかは腕前と同じくらい重要です。 本作のマップには名前のついたエリアがあり、 それぞれで敵を5名倒すという区切りが用意されています。
| エリア | 達成率 |
|---|---|
| 天人城 | 34.5% |
| 落陽寺 | 23.8% |
| 船のエリア | 21.7% |
| 沼のエリア | 21.5% |
天人城だけが34.5%と突出しています。 人が集まる激戦区だということで、 序盤から強い相手と当たりたくないなら、ここを避ける選択が有効です。
逆に沼や船のエリアは2割程度。 静かに装備を整えたいなら、こちらから始めるのが理にかなっています。
▶マップには「戦闘以外の仕掛け」もあります
宝窟を開けた人は29.5%、宝窟の仏像による影響を受けた人は27.2%、 **金蟾を倒した人は28.3%**です。
拾って強くなるだけでなく、 別のプレイヤーの行動が自分に返ってくる仕組みまで入っています。 対人だけを見ていると、この層に気づかないまま終わります。
**「攻城弩」で敵を倒した人が20.3%**というのも面白いところで、 設置物を使った戦い方も用意されています。
操作が難しいと感じる人ほど知っておきたいのが、 正面から斬り合わない立ち回りが数字として残っている点です。
- 身隠し草で累計150秒身を隠す……21.7%
- 1試合で3回味方を救助する……19.6%
- 50m以上離れた敵を撃破する……22.6%
- 1試合の移動距離が7,500mに達する……19.1%
隠れる・支援する・遠距離から狙うという選択肢が、 いずれも2割前後のプレイヤーに使われています。
チーム戦であれば味方の救助だけでも十分な貢献になるので、 「格闘の腕がないと楽しめない」わけではありません。 本記事の「操作習熟のハードルが高い」という評価は、 正面から勝とうとした場合の話だと補足しておきます。
なお生存モードを1試合クリアした人は66.6%、 **その試合で最多撃破になった人は60.6%**です。 入口の敷居そのものは、思われているほど高くありません。
▶武器の選択肢は想像より広いです
近接武器の印象が強い作品ですが、素手で戦う選択肢まで用意されています。 **「拳」で敵を倒した人は19.4%**います (2026年8月時点のSteam実績統計)。
対人の駆け引きについても、 60秒以内に2回崩しに成功した人が36.4%、 60秒以内に敵3名を撃破した人が54.6%、 **その試合の初撃破を取った人が48.2%**です。
短時間で複数人を相手にする場面が日常的に発生するということで、 1対1の読み合いだけを練習しても足りません。 乱戦での立ち位置のほうが、勝敗への寄与は大きそうです。
なお1試合で8個の勲章を獲得した人は28.4%。 撃破以外の行動にも評価が付く仕組みなので、 苦手な戦い方を避けても貢献の道はあると考えてよいでしょう。
▶1. 操作習熟のハードルが高い
三すくみの読み合いと鉤縄の操作を同時にこなす必要があり、初心者は最初、何もできずに倒されることが多いです。撃つだけのバトロワより、明確に上達曲線が急です。
▶2. マッチング・最適化など運営面の評価は分かれる
長期運営の中で、バランス調整やマッチングの体感に対する評価は賛否がある点も押さえておきたいところです。好評率73%という数字は、熱狂的な支持と一定の不満が共存していることを示しています。

- 撃ち合い以外のバトロワを探している人
- 剣戟・格闘ゲーム的な読み合いが好きな人
- 高機動アクションで派手に動きたい人
一方、手軽にワイワイ遊びたい人や、上達のための練習を面倒に感じる人には、序盤のハードルが合わないかもしれません。

