総合評価: 90/100 / Steam: Overwhelmingly Positive(圧倒的に好評)
※レビュー数と好評率は本文上部のスコアカードに最新値を表示しています。
- 総合評価:圧倒的に好評(90/100)
- 最大の魅力:Sekiro風のパリィ戦闘
- 気になる点:パリィ偏重の戦闘デザイン
- 買い時:即買い推奨(目安:25〜50時間)
台湾のRed Candle Games(『Detention』『Devotion』の開発元)が手掛ける『九日 ナインソール』は、東洋哲学とサイバーパンクを融合させた異色の2Dメトロイドヴァニアです。Steamでは好評率94%(2026年8月時点)という**「圧倒的に好評」**を獲得し、ジャンル屈指の名作として評価されています。
舞台は九つの太陽の伝説と道教思想が技術文明と交わる架空の東洋世界。主人公裔 (Yi)として、人類を裏切った「ソル」たちを討つ復讐の旅が始まります。Sekiro風のパリィ戦闘とHollow Knight風の探索を組み合わせた洗練された作りで、「メトロイドヴァニア × Soulslike」の傑作と位置付けられています。

▶1. Sekiro風のパリィを軸にした戦闘
本作の戦闘はパリィ(受け流し)が中核。敵の攻撃のタイミングを見極めて弾き返し、姿勢を崩して反撃するというフローが、Sekiroのような「リスムと反射神経のダンス」を生み出します。
▶2. 東洋哲学とサイバーパンクの融合
ゲーム内には道教・仏教の思想とサイバーパンク的SF設定が随所に織り込まれています。ボスは「九つの太陽(九日)」の名を冠する各ソルたちで、それぞれが東洋の伝統思想を象徴するキャラクターとして描かれます。
▶3. 美術と音響の完成度
Red Candle Gamesが過去作で培ってきた東洋的なアートディレクションが本作で結実。手描き風のキャラクターアート、漢字と道教シンボルを取り入れたUI、神秘的なBGM——どれも**「東洋哲学のゲーム化**」として完成された美意識です。

「Sekiro風パリィ」と紹介されますが、勝ち筋の作り方は Sekiro とは違います。公式の説明はこうです。
攻撃とパリーが激しく切り替わる戦闘リズム。パリーで貯めたエネルギー(氣)を敵の体内に送り込み、爆発させます。
つまりパリィは防御ではなく、火力を作るための行為です。上手く捌けているのに敵が減らないと感じる場合、氣を貯めて送り込むという循環が回っていない可能性があります。
この設計のため、「回避に頼って安全に戦う」という選択が成立しません。避けている間は氣が貯まらず、戦闘が長引いて結果的に被弾機会が増えます。攻めと守りを切り替え続けること自体が本作の操作であり、ここが好みに合うかどうかが評価を分けます。
なお空中ダッシュ・二段ジャンプ・壁登りといった2Dアクションの操作も揃っており、戦闘中の逃げ道としても機能します。パリィ一辺倒を強制されるわけではありません。
実績は全35個。達成率を見ると、完走と育成がほぼ連動しているという珍しい分布になっています(いずれも2026年8月時点)。
| 実績 | 条件 | 達成率 |
|---|---|---|
| 一騎当千 | 中ボスを全員倒す | 25.2% |
| 困難に打ち勝つ | ノーマルモードでクリアする | 22.2% |
| 内なる戦士 | スキルを全て習得する | 20.9% |
| 準備万端 | 玉石を全て集める | 20.1% |
| 最高の相棒 | 矢の数と強化を全て最大にする | 18.6% |
クリア22.2%とスキル全習得20.9%がほぼ同じという点が示唆的です。完走した人はだいたい育成も進めており、逆に育成を放置したまま押し切った人はほとんどいないということになります。
つまり本作は「腕前だけで抜ける」タイプではなく、中ボスを消化してスキルを取り、そのうえでパリィを練習するという積み上げが要求されます。詰まったときに探索へ戻る判断ができるかが、完走率を左右していると読めます。
▶パリィに偏重した戦闘システム
本作の戦闘はパリィ習得が前提で、それ以外の戦術(弓・回避・カウンター)の重要度が相対的に低いです。
▶一部メカニクスの未調整
弓矢の威力不足、マップ機能の使いにくさといった細部の調整不足を指摘する声があります。
▶脱獄シーケンスの不評
物語序盤の**「脱獄パート」**が単調と感じる声もあり、序盤の体験で離脱するリスクがあります。

- Hollow Knight、Sekiroが好きな方
- パリィ重視の歯ごたえある戦闘を求める方
- 東洋哲学・サイバーパンクの世界観に惹かれる方
- Red Candle Games過去作(Detention等)のファン
- 美しい2Dアートのゲームを評価する方
- パリィ重視の戦闘が苦手な方
- 高難度ゲームに耐性がない方
- アクション要素を控えめにしたいメトロイドヴァニア好き
- ストーリー重視で戦闘が薄いゲームを求める方

