No Rest for the Wicked レビュー|Ori開発元が放つ、見下ろし型ソウルライク&ハクスラの野心作
『No Rest for the Wicked』は、『Ori』シリーズで知られるMoon Studiosが手がける、見下ろし視点のアクションRPGです。ソウルライクの歯ごたえとハクスラ(ハック&スラッシュ)の収集・ビルド構築を融合させ、Moon Studiosならではの美麗なビジュアルで彩った野心作。早期アクセス(EA)作品ながら、度重なる大型アップデートで大きく進化し、現在のSteamレビューは「非常に好評」に達しています。本稿では、本作の現在地と魅力、そしてEAゆえの注意点を、実プレイヤーの声とともに率直にレビューします。
- Ori開発元による、見下ろし視点のソウルライク+ハクスラという珍しい融合
- 重い一撃の手応えある戦闘と、ビルド構築・装備厳選が深くやり込める
- 大型アップデートで「生まれ変わった」と評されるほど進化を続けている
- 早期アクセスのため、過去の低評価より「現在の内容」で判断すべき一本

本作を語るうえで、まず伝えておきたいことがあります。それは「古いレビューを鵜呑みにしないでほしい」という点です。本作は早期アクセス中に一度セーブデータのワイプ(リセット)を経験し、その際に低評価が集中しました。しかし、ワイプは開発側が本気で作り直す覚悟の表れでもあり、その後の大型アップデートで本作は大きく生まれ変わりました。
あるプレイヤーは「2026年1月23日の大型アップデートで生まれ変わった。それ以前のレビューは参考にならない」とまで述べています。つまり本作は、過去ではなく「今の姿」で評価すべき作品なのです。
▶1. 重い一撃の、手応えある戦闘
本作の戦闘は、ソウルライクの系譜を継ぐ歯ごたえのあるものです。一撃の重みがあり、敵の動きを見てしっかり対処する必要があります。「適当に攻撃して勝てるタイプではなく、きちんと向き合う戦闘が求められる」——この緊張感が、本作の核となる魅力です。
▶2. やり込み深いビルド構築
ハクスラとしての側面も充実しています。豊富な装備を集め、エンチャント(特殊効果)を一行ずつ再ロールして厳選し、自分だけのビルドを練り上げる——この「キャラの完成に向けて注ぎ込んだ情熱が確実に報われる」感覚は、ハクスラ好きにはたまりません。

▶3. 街の発展という楽しみ
拠点となる街(サクラメント)を発展させていく要素もあります。施設をアップグレードし、生活基盤を整えていく過程は、戦闘の合間の良い息抜きになり、世界への愛着を深めてくれます。
本作の大きな特徴は、開発が活発に続いていることです。ワイプという大胆な決断を含め、Moon Studiosは本気で本作を磨き上げています。「今後惜しい点が改善されれば神ゲーになるのは間違いない」と期待を込めて高評価をつけるプレイヤーも多く、伸びしろの大きさが感じられます。
裏を返せば、本作はまだ「完成品ではない」ということでもあります。仕様が今後も変わる可能性があり、未実装の要素もあります。この点を理解したうえで、「成長を見守りながら遊ぶ」スタンスで臨むのが、本作との正しい付き合い方でしょう。
- ソウルライク+ハクスラの珍しい融合
- 重い一撃の手応えある戦闘
- 装備厳選・エンチャント再ロールの深さ
- 大型アップデートで進化を続ける将来性
- 早期アクセスで未完成・仕様変更あり
- エンドコンテンツの作りに賛否
- 道中・エンドで落下死が多い
- 動作が重め(Steam Deckは厳しい)
正直にお伝えすると、課題もあります。最も意見が分かれるのがエンドコンテンツです。「強くなるための素材入手が1日1回」といった制限に、「ソシャゲのようだ」と不満を述べる声があります。通常攻略までは非常に楽しめるものの、やり込み部分の設計には改善の余地が残ります。
また、「落下死が多すぎる」という指摘も目立ちます。道中からエンドコンテンツまで、足を踏み外して落下するポイントが多く、ストレスを感じる場面があります。動作も重めで、Steam Deckでは画質をかなり落とす必要があるとの報告も。これらはEAゆえの伸びしろと捉えることもできますが、現時点では留意すべき点です。
