Kingdom Come: Deliverance II レビュー|15世紀の中世を"生きる"圧倒的没入感RPG、その魅力と覚悟すべき欠点を徹底解説
総合スコア: 93/100 / Steam評価: Very Positive(非常に好評)/ 総レビュー数: 63,304件(好評率93%)
2025年2月4日にWarhorse StudiosからリリースされたKingdom Come: Deliverance IIは、15世紀の中世ボヘミア(現チェコ共和国)を舞台にした歴史リアリティ重視のアクションRPGです。主人公の若き鍛冶屋の息子ヘンリーとして、ファンタジー要素を一切排した「本物の中世」を旅するこの作品は、Steamで63,000件を超えるレビューの93%が好評という圧倒的な支持を獲得しています。
しかしその一方で、「人を選ぶ」という声もまた多く聞かれます。本レビューでは、この作品が持つ唯一無二の魅力と、購入前に知っておくべき注意点を徹底的に整理します。

Kingdom Come: Deliverance IIの最大の強みは、他のオープンワールドRPGでは絶対に味わえない「中世を生きている」という没入感です。
街を歩けばNPCたちはそれぞれの日常を過ごし、市場では商人が声を張り上げ、夜になれば居酒屋に人が集まります。彼らは単なる「飾り」ではなく、世界の住人として確かに存在しています。
「この作品ほど細やかでイキイキとしているNPC描写は多くありません。皆、この世界の中で確かに生きています」
「ゲームやマンガで描かれるファンタジー世界に劣らずに美しい情景と旅路は、確かにこの世界に存在することを雄弁に語っている」
歴史考証に裏打ちされた建築物、衣服、食事、社会システムは、プレイヤーを15世紀へとタイムスリップさせます。Skyrimのようなハイファンタジーとは異なるアプローチですが、まさにそれが唯一無二の体験を生み出しています。
本作のRPG設計は、現代のゲームでは珍しいほど「行動と成長の直結」を重視しています。剣を振れば剣術が、走れば体力が、話しかければ説得スキルが上がる——プレイヤーが取った行動そのものが、ヘンリーの成長として刻まれていくのです。
これにより、画一的な「ビルド攻略」ではなく、自分のプレイスタイルに応じた唯一のヘンリーが育っていきます。
さらにクエスト設計も優秀で、選択と結果が密接に結びついています。NPCとの関係、取った行動の評判、見逃した情報——すべてが物語に影響し、ロールプレイの醍醐味を深く実感させてくれます。
「中世の世界をリアルに体験できるオープンワールドで、現代的な快適さはあまり感じられないため人を選びますが、その分すべての行動に意味がある」
「Skyrimが好きだった人は間違いなく好きになれるだろう、自由度が高くてすごく楽しい」
推奨プレイ時間は150〜250時間。好評レビュワーの平均プレイ時間が154時間という事実が、このゲームのボリュームと吸引力を物語っています。
Kingdom Come: Deliverance IIは完成度の高い日本語ローカライズを実装しており、字幕・UIともに自然な日本語で楽しめます。中世の雰囲気を壊さないテキスト翻訳のクオリティも高く評価されており、日本語環境でも十分に世界観へ没入できます。
PCの動作環境については公式の推奨スペックが定められており、広大なオープンワールドをレンダリングするため、ある程度の性能を持つPCでのプレイが推奨されます。グラフィック設定の調整により、幅広いスペックに対応可能です。購入前に公式のシステム要件を必ず確認することをおすすめします。


Kingdom Come: Deliverance IIは意図的に「不便」に設計されています。しかしそれは欠点ではなく設計思想でもある一方で、現代的なゲームに慣れたプレイヤーには確かなストレスをもたらす要素でもあります。
▶ゆったりしすぎるテンポ
移動、食事、睡眠、装備の整備——すべてに時間がかかります。目的地まで馬で駆けても数分かかることがざらで、「サクッと遊ぶ」という感覚はほぼありません。1セッションで短時間の達成感を求めるプレイヤーには向かないでしょう。
▶序盤の戦闘の難しさと操作の重さ
本作の戦闘はリアル志向の方向性指定システムを採用しており、習熟するまでの壁が高めです。操作レスポンスも重く、序盤は特に敵に手も足も出ない場面が続きます。「難しくて楽しい」と取るか「ストレスで続けられない」と取るかは、個人差があります。
▶複雑なシステムと初見の不親切さ
空腹・疲労・汚れ・評判など、管理すべきステータスが多く、チュートリアルの説明も必ずしも親切ではありません。初見プレイヤーが序盤で詰まるケースは多く報告されています。
▶バグの多さ
これは無視できない問題点です。クエストの進行不可、NPCの不自然な挙動、予期しないクラッシュなど、多くのバグ報告が寄せられています。
「あらゆる面で嚙み合ってなくてバランス崩壊しており、バグが多すぎてまだβ版な感じ」
不評レビュワーの平均プレイ時間が85時間であることを踏まえると、序盤〜中盤でのバグや難易度に心が折れるケースが一定数あることが伺えます。パッチによる改善を待ってから購入するのも一つの選択肢です。
✅ 中世ヨーロッパの生活をリアルに体験してみたい人 ✅ ロールプレイ重視でキャラクターの成長を実感したい人 ✅ Skyrim・Witcher・RDR2のような深みのある世界観が好きな人 ✅ テンポよりも没入感・世界構築を優先できる人 ✅ 150時間以上じっくり遊べる環境がある人
❌ テンポよく快適にプレイしたい人 ❌ 戦闘アクションのキレやレスポンスを重視する人 ❌ バグに対して寛容になれない人 ❌ 短時間セッションで達成感を得たい人 ❌ 複雑なシステム管理が苦手な人
Kingdom Come: Deliverance IIは、2025年のゲームシーンにおいて最も野心的なRPGの一つです。利便性や現代的な快適さをあえて捨て去り、中世を生きることそのものをゲーム体験の核心に据えたその姿勢は、多くのプレイヤーの心を掴みました。
93%という圧倒的な好評率と、好評ユーザーの平均154時間というプレイ時間は、このゲームが「合う人には最高傑作になり得る」ことを示しています。
没入感を最優先にできる人なら、定価での購入を強くおすすめします。 快適さやテンポを重視するなら、パッチ改善後のセール時を狙うのが賢明でしょう。
「すべての行動に意味がある」世界で、あなただけのヘンリーの物語を刻んでみてください。
現在のSteam同時接続プレイヤー数: 7,578人(レビュー執筆時点)

