総合評価:84/100 Steam評価:非常に好評(Very Positive) レビュー数:4,576件
- 総合評価:非常に好評(85/100)
- 最大の魅力:Slay the Spireを進化させたユニークなシステム(二人パーティ、マップ探索、…
- 気になる点:ゲーム全体のテンポが遅く、アニメーションやマップ移動で時間を浪費
- 買い時:セール時の購入推奨(高難易度志向者は様子見)(目安:60-150時間)
デッキ構築型ローグライクゲームの金字塔「Slay the Spire」に飽きてきた……そんなあなたにこそ試してほしいのが、Roguebookです。
開発を手がけたのは、独創的なカードゲーム「Faeria」で知られるAbrakam Entertainment SA。さらに注目すべきは、あのMagic: The Gatheringのデザイナー、Richard Garfieldが特殊システムの設計に携わっているという点です。単なるSlay the Spireフォロワーに終わらない、独自の進化を遂げた作品で、ファンの平均プレイ時間は実に75時間以上に達しています。
本記事では、実際のプレイヤーの声を交えながら、Roguebookの魅力と課題を余すところなく伝えていく。

▶「デッキを膨らませる」という革命的な発想
Slay the Spireをはじめとする多くのデッキ構築ゲームでは、「いかにデッキを薄くするか=デッキ圧縮」が定石です。しかしRoguebookはここを根本から覆します。
本作ではカード枚数が増えるほどパッシブボーナスが強化される仕組みを採用しており、むしろデッキを積極的に育て、肉付けしていくことが正解になります。あるプレイヤーはこの体験を次のように表現しています。
「つまら、これは本当の意味でのデッキ『構築』ゲームだなと感動した」
デッキを削ることではなく、デッキそのものを一つの作品として仕上げていく感覚。この設計思想はジャンルへの新鮮な挑戦であり、ベテランプレイヤーほど「あ、これは違う」と気づかされる瞬間があるはずです。
さらにジェムによるカード強化システムも本作の特徴で、カードにジェムをはめ込むことで能力を拡張できます。単純にカードを揃えるだけでなく、どのカードに何を組み合わせるかという深みがプレイの幅を大きく広げています。
▶二人パーティと前衛・後衛が生む戦術的奥深さ
Roguebookのもう一つの核となるシステムが、2人のヒーローによるパーティ編成と前衛・後衛の位置関係です。
ヒーローはそれぞれ独自のカードプールとスキルを持ち、二人の組み合わせによって生まれるシナジーを模索するのが本作の大きな醍醐味です。前衛キャラクターは敵の攻撃を受け止め、後衛キャラクターは安全地帯から攻撃を加えます。位置の入れ替えタイミングもまた戦略の一部です。
「Slay the Spire系を遊んだことがある人ならすんなり楽しめるローグライトカードゲームです」
この言葉が示すように、基本的なゲームループはジャンル経験者なら直感的に理解できます。しかしパーティ間のシナジー構築は一筋縄ではいかず、60〜150時間のプレイ時間をかけて様々な組み合わせを試したくなる中毒性があります。
▶マップ探索と美しいビジュアルが融合したFaeria世界
本作の舞台はFaeriaの世界観を引き継いだファンタジー世界。マップ探索要素も本作の個性的な点のひとつで、霧に覆われたマップを自分の手で切り開きながら進んでいく体験は、他のデッキ構築ゲームにはない独自性を持つ。
アートワークの完成度は高く、カードイラストやステージ背景のクオリティはインディーゲームの枠を超えた美しさです。Faeriaファンはもちろん、ビジュアル重視のプレイヤーにも刺さるポイントでしょう。
永続強化システム(ローグライク定番のメタ進行)も充実しており、周回を重ねるごとに新たな選択肢が広がる設計になっています。


▶テンポの遅さとバグ問題は無視できない
残念ながら、Roguebookには無視できない課題もあります。
まず指摘が多いのが全体的なゲームテンポの遅さです。カードアニメーション、マップ移動、各種演出が積み重なることで「一戦が長い」と感じるシーンが目立ちます。特に周回プレイを前提とするローグライクにおいて、テンポの悪さはストレスに直結します。
より深刻なのがバグ・クラッシュ問題です。クラッシュによるゲームの強制終了やセーブデータの破損が複数のレビューで報告されており、せっかく積み上げたランが消えてしまうというローグライクにとって致命的な事態も起きています。改善のペースが遅いという声もあり、この点は購入前に念頭に置いておきたいところです。
▶高難易度での運ゲー化と日本語品質の問題
難易度を上げると、初期ドロップの運に戦略性が飲み込まれてしまうという問題も報告されています。高難易度志向のプレイヤーにとっては、「戦略で乗り越えた」という達成感よりも「運が悪かった」という徒労感に終わることもあるようです。
また、日本語ローカライズの品質にも難があります。カード名や効果テキストの翻訳が不正確であり、効果を正確に理解するには英語テキストとの照らし合わせが必要になる場面もあります。日本語のみでプレイしようとしているユーザーにとっては、これが判断ミスにつながる可能性もあるため注意が必要です。
「このゲームの特徴そのものを削っているのでやめた方がいいと思う」
これはUIや翻訳の問題を指した声ですが、ゲームの本来の魅力が伝わりにくい環境になっている点は改善を望みたいところです。
テンポの遅さという指摘を、進行の数字から見てみます。
本作は章立てになっており、到達率は次のとおりです (以下いずれも2026年8月時点のSteam実績統計)。
| 章 | クリア率 |
|---|---|
| 第1章 | 79.0% |
| 第2章 | 62.0% |
| 第3章 | 54.9% |
第1章から第3章までで、脱落は4分の1ほどにとどまります。 テンポが遅いという評価はあっても、投げ出されているわけではないという数字です。
▶キャラクターは4人います
パーティは2人編成ですが、選べるキャラクターは4人です。 初期の2人に加え、**サイファー(78.9%)とアーロラー(44.6%)**を プレイ中に解放していく形になります。
カードを5枚解放した割合がシャーラー41.9%・ソロッコ43.0%・サイファー39.3%、 **アーロラーだけが26.2%**と一段低くなっています。 後から解放されるキャラほど触られていないという、素直な分布です。
組み合わせは6通りあるので、同じ2人で回し続けないようにすると、 デッキを膨らませる仕組みの面白さが長持ちします。
なおエピローグのチャレンジという周回向けの要素もあり、 1つでもクリアした人は43.0%です。実績は全部で61個あります。
✅ Slay the Spireをやり込んで新鮮味を求めている人 ✅ デッキ構築に新しいアプローチを求めているカードゲームファン ✅ 美しいビジュアルとファンタジー世界観が好きな人 ✅ マップ探索とカードゲームの融合を楽しみたい人 ✅ 複数キャラクターのシナジーを研究するのが好きな人
❌ 高難易度のシビアな戦略性を求めているプレイヤー ❌ バグやクラッシュに対して許容度が低い人 ❌ テンポの速いゲームプレイを好む人 ❌ 日本語テキストの精度にこだわるプレイヤー

